2002/06/27(木) 『手紙ってメールなんかよりぜんぜん元気でるね』とメールくれた彼のそばに今すぐ行きたいのだけど。

それもかなわぬ仲なんで、日記なんか書いてみたりして。

SEX月間もそろそろ終了ですがな。最後に大ネタ! といきたいところですがどうもそういう時期じゃないみたいで。須佐之男がメールくれたからそのことでも書こうかなと。

またまた夜眠れなくなったらしく早朝5時47分にメールが届いていた。もう朝じゃん。明るくなってるよ。んでずっと前にわたしの送った手紙を読み返して泣きそうになったと。「手紙ってメールなんかよりぜんぜん元気でるね。」役に立ったのか、わたしの送った手紙が。よかったよかった。「ひさびさに長い手紙ほしいです。」おお、書くとも書くとも。まかしておいて、それは得意のジャンルだわ。

「ずっと前にもらった手紙」っていつのだろう。去年のかな。今年は3月に、何通か送ったけど、その時はキーボードでタイプしてプリントアウトを送ったのだ。去年は手書きだった。須佐之男の読み返したのはどっちだろうか? 3月からこっちずっと電子メールばかりだったから、プリントアウトの方なら「この前の手紙」となるのではないか。多分、きっと去年の手紙をとっておいたのだろう。それを出してきて読み返したのだろう。

どんなこと書いてたっけ、わたし。途中から控えを取るようにしたが、どこかにいっちゃったな。この部屋のどこかにはあるはず。でもまとにかく、なんとか彼をはげましたいという気持ちで書いていたことは確かだ。ちゃんと伝わってる。でもって1年たっても効果があるようだ。よし、今回は手書きだな。ちょうどプリンターもインクが切れているのだ。必要があるから買いに行かなきゃならないんだけど。

そもそも須佐之男とのつきあいは文通で始まったのだ。

最初に一回会ってるから顔は知ってたんだけど。

(それより二年前に一度同じ空間で遭遇してるはずなんだが、お互い覚えていない)

ポストに手紙が届くのはうれしかった。写真やカセットテープが同封されていた。封筒に、なんかちまちましたシールやらお菓子のおまけのステッカーが貼ってあって、「子供っぽいなあ」とか「センスねえなあ」思いつつも「きゅん」とした気持ちになったものだ。字も下手だった。文章も決して上手とは言えない。ただ、言いたいこと伝えたいこと、気持ちや感情がもろに伝わってくる、格好つけてない文章だった。こころが裸なのだ。貝の剥き身みたいに。

文通期間、わたしから彼に電話することが何度かあった。彼からはかかって来ず、ちょっとした用件でも手紙が届いた。遠慮してるのか、電話代の節約か、よっぽどの手紙好きか、そう思っていたのだが、実はわたしは彼に電話番号を教えてなかったのだ。須佐之男もそれを訊ねないので、知らないということを知らずニヶ月ばかり文通していた。

保管してあったのか。あの部屋のどこかに。

そう、実際会って話すより、手紙の彼のほうが素直だ。わたしも須佐之男も書く文章は違うけれど、どこかで「書くこと」を心のより所としているのでそれが生活の一部になっている。「手紙は好き」最初の頃にもそう言っていたと思う。離れていてたまにしか会えないのでお互いのこういう性分はつきあっていく上でとても役に立っているというわけだ。

彼の携帯とわたしのPCでやりとりしている電子メールの文章だって、手を抜けないんだよね、お互いに。いちいち「入魂のレス」を返しているわけさ。

「重すぎる手紙はつらいけど好意的ならもちろんうれしいからね。」

ふふん、勝手なことを言ってやがる(笑。書いてやろうじゃん、たったひとりの読者のために。もともと誰にも読ませなくったって、文章は、書くのだ。わたしは。手で考えるのだ。手を動かすと脳みそが動くのだ、連動してるの。ラブレターよりもファンレターをご希望か? 我が愛しのわがまま王子は。わたしは彼を甘やかし過ぎだろうか。

「自分の男」と思ったことがあるのは須佐之男もいれて過去に三人だけだ。まあわたしが勝手に思っているだけで、向こうにとっては関係ないのかもしれないけど。ついつい甘くなっちゃうんだよな、自分の男にはさ。そういうもんなのよ。

じゃ、また。雨だけど、便箋買いに行くわ。月子

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