2002/06/20(木) 会陰を突く男。

志村けんが何かパロディみたいな歌うたってますよね。「えいん体操」? あ、違った? 「あいん体操」ね。はいはいわざとです、失礼しました。わざわざ突っ込まなくても、よろしい。えい~ん!

「かいいん」て読んでたの、間違えて。内田春菊のマンガ「わたしたちは繁殖している」に、ふり仮名がふってあって間違えていたことにに気づいた。子供の頃も、大人になってからもマンガには教わることは多いよな。

自分の性器をつぶさに観察したのははたちを過ぎてだったか。もちろん鏡を使う。

会陰成る場所を意識したのは、男に激しく突かれた時に、そこが切れて出血したからだ。まんこがちいさく破けたわけだ。血は、たくさんは出ない。ぬぐったティッシュがほんのりピンクになる程度。それでも処女喪失の時に痛みはあったものの出血らしき出血が無かったわたしには、会陰からの出血はけっこう衝撃だった。

月経で、血を見るのには慣れてるけどね。

彼のものは立派でしたよ。そう言うと、またまた、もっと大きい人知ってるでしょう? みたく言われたけど、いえいえお世辞でなく立派でしたよ。わたしに血を流させるほどに。痛かった。痛さを上回る快楽をくれたけど。でなかったら5年も続けないって。

ぴりぴりした切り傷の痛み。冬、空気の乾いてる季節、薄い紙で手を切ってしまった時のような。そこに自分の粘液がすりこまれて余計にしみる。傷口はふさがらない。男のものが出入りしているうちは。突かれるたびにぴりぴりと痛む。もう、乱暴なんだから……。興奮している男の耳にはそんな言葉は届かないのか、何度もそういうことがあった。そりゃ立派なのはよろしいけど、もうちょっと丁寧に運転して欲しいものだわ。車庫入れと違って、傷つくのは車体じゃなく、ガレージの方なんだから。

そう。たしかに男のものは立派だったが入らないというほどではない。入れかたが乱暴だから傷つくのだ。まあ、もうそんな傷を作る機会もないらしい。うれしいはずだけど残念なのはわたしの未練だわね。仕方ないよ。まだ半年もたってないのだもの。つきあった年月と同じくらいの月日がたてば忘れることもできるのだろうか。

そう彼のことを書きたいのではなかった。これでは「会陰を裂く男」でタイトルにいつわりあり、になってしまう(時々あるような気が……笑)。会陰を突く男、それは須佐之男

須佐之男の場合明らかに経験不足でそこじゃあない、という場所を突いてくるのである。挿入中に角度がまずくて抜けてしまうこともよくある。手探りならぬマラ探りで再度挿入を試みるもやはりあらぬ所を突いてくるのである。その度にわたしは手をそえて彼のものを導き入れる。そこではありません。そこは会陰です。しとどに濡れた(←使ってみたかった!)わたしの入口はやすやすと彼のものを飲みこみ溶かす。

「月子さん、濡れすぎ。抵抗なくていけない。」

すみませんね。でも男のものに手をそえて自分の中に導くなんて、今でこそさりげなくできるが最初の頃はどうだったろう。もしわたしがバージンで、初めての相手が須佐之男だったらうまく行くのだろうか。あらぬところを突つかれて、もどかしいやら、恥ずかしいやら、男の方を非難する気になりゃしないだろうか。へたねえ、なんて思わないとも限らない。いや、今だって(へたねえ)と思うのさ。でもそれすらも愛おしさが増す要因になるってのは年が離れているからなのかな。

へたねえと、決して口には出さず、会陰のあたりをうろうろ突いている彼のものを何度でも手をそえ小部屋に案内する。お待ちしておりました。寂しゅうございました。泣いておりました。会いとうございましたと、悦びにすすり泣く。へたで、いいんですよ。わたしはあなたが好きなんですから。若いから、好きなのではない。彼だから、好きなのだ。そう思っていた。わたしは彼の未熟さすら愛する。

しかし、同年代にはついついきびしく接してしまうわたし。やっぱり若い男好き? いやーそうじゃないと思うんだけどなあ。たまたま今交渉があるのが若い男だってだけで、年上だって同年代だって、相手次第でいけると思いますよ。なんたって中年、ミドルエイジっすからね。ああ、今は壮年ていうんだっけ? それもまだちょっと早いかな。でも三十半ばを超えてからは、四十になった自分、というのを想像する。子供はいてくれないと、ちょっと困るんだけどな。でも恋はしたい、なんて。いや、だからこそ? なのかな。

もちろん相手は選ぶけど。わたしは用心深いのさ。

雨が、気持ちいいね。今日は一日部屋にいる。そう決めたの。月

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