2002/01/08(火) 10年前、今より10キロ太ってた

今日は仕事が終わった後、

電話で男1を呼び出して焼き鳥屋で飲んだ。

帰りに本屋に寄り寺門琢己の「恋する★からだ」という本を買う。
昨日電車の中でこの本を読んでいる女性を見かけた。
まだぱらぱら見ただけだが今のわたしの興味にジャストヒットしそ
うな内容だ。「恋愛上手になる100のレシピ」という副題がつい
ている。


10年前、わたしは今より10キログラム太ってた。

さびしい人は太るというから、10キロ分のさびしさを抱えていた
と言うとことか。

男1と一緒に暮らしはじから、ダイエットしたわけでもないのに気
がついたら体重が落ちていた。仕事が変わってストレスが軽減した
せいかもしれないし、年と共に体質が変わったのかもしれない。食
べ物の好みも変わったし、外食する機会も減った。

それにしても10キロってでかいよな。


昨日男2と行ったホテルは天井が鏡張りでふたりのからだがよく見
えた。

円形ベッド。

回転させるためのスウィッチは取り外してあった。
室内はこれでもかというほどの鏡張り。古いラヴホテル。

ベッドがまるい部屋はバスタブもまるいのはなぜか。

まるかろうと四角かろうとやることは変わらない。
積極的に交わりうたたねし、ふたたび交わりシャワーを浴びた。

チェックアウトしてから繁華街で遅い夕食を食べた。

最初にあったころと比べて10キロは増えた男2。
男もさびしいと太るのかな。


男3からメール。

今日だけで10通(5往復。わたしの返信も入れて)。
今年すでに30通。
去年292通(わたしが8月末にPCを買ってから)。


おとといの晩、男友達から電話。
ちょうど一年前、わたしが夢中になって追っかけてた人だ。
長電話や長手紙だけでは飽き足らず部屋に押しかけた。
行けば抱いてくれた。でもわたしとは「悪いけどつきあえない」
とはっきり言われた。泣くとなぐさめてくれた。

「泣きながら眠るのはよくないから」

と、泣いている私を連れ出して飲みに行った。もう真夜中過ぎだっ
たのに。外はものすごく寒くて空気がすんでいた。熱いお酒を飲み
ながら昔の話とこれからの話をした。帰り道「寒い」と言って腕を
組むと自分のポケットに私の手をしまってくれた。最後だからいい
よね、と思ってポケットの中で手をつないでいた。冬でよかった。

そうか1年たったのか。

彼の方から電話を掛けて来てくれるとは感慨深い。
追えば逃げるというのは真理であったか。ともあれめでたい。
長く友達でいられる事を心より願う。

ああ、本当に。

この人と出合ってよかったと、いつまでも感謝していられるような
関係を築くことができたなら、セックスしようがしまいが、いこう
がいくまいがそんなことはどうでもいいのだ。

ここで愛について語りたくない。

1000の言葉を費やそうと実生活での感情や行動がともなってい
なかったら何の意味もないからだ。わたしは議論は好きではない。

「愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、
愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。愛するこ
とのない者は神を知りません。神は愛だからです。」
            ――― ヨハネの手紙 第4章7-8節

わたしはキリスト教者じゃないけど最近この聖句が頭から離れない。

あと「気のせい」って言葉。

「気」ってものすごく大切なものなのに「気のせい」だから「気に
するな」みたいな使われ方するよねえ。気は元気の気。生命の源。
自分の気を自分でどうにかできると思ってたのは高慢なのだと最近
思うようになった。

上の聖句、「神」を「気」に置き換えると今のわたしの気分にしっ
くりくる。「レ・ミゼラブル」は長い小説だけど、主人公のジャ
ン・バルジャンが登場する前の導入部にすごくいいシーンがあって
これだけでもうわたしは感動しちゃうんだけど、「永遠」というも
のに自我があるとすればそれこそが「神」であろう、という話を退
役軍人が神父にするのね。この長い小説、最後まで読むとわたしは
必ず泣く。主人公を愛してしまうからかもしれない。

感謝したいことがたくさんあって今日のわたしは敬謙な気持ちでお
ります。こんな時には助平になれないものですね。

今の体重がベストだ。
これから先も太らないように食べ物と心のメンテナンスに気を使っ
て生きていこう。からだは魂の神殿だからね。

たくさんの愛を感じて、今晩はものすごく真面目な、
月子