2002/03/03(日) 雪彦が変態なのは知っていたけど、おしっこ飲まれちゃうとは思わなかったよ。

みなさま、こんにちは。月子です。

雪彦(戦士の事をこう呼ぶことにします。彼の生まれ故郷は雪深い
地方だから)の所から昨日の夜中に帰ってきました。

メモ下さった方、ありがとう。返信書かないけど全部ちゃんと読ん
でます。ゲストブックもわけあって閉鎖中。そのうち復活するかも。
わからない、気分次第です。雪彦の気難し屋が移ったかな。

今朝はわんわんの熱烈歓迎を受けてから(「月子さん、帰ってきた
帰ってきた!」)バイトへ。30分の遅刻。時々ぼうっとしながら
何とかこなして帰宅。今日はひな祭りなんだね。はまぐりのお吸い
物を食べた。(わんわん・作)

4日間。

水曜日の10時に着いて、土曜日の3時に別れた。その間、ほとん
ど雪彦と一緒に過ごした。向かい合ってしゃべっているか、ならん
で歩いているか、眠っているか、結合しているか。別々なのはトイ
レの時くらい。お風呂も一緒。他の誰にも会わなかった。

「こんなヒマな30代はいないすよ」

雪彦が言う。それもそうね。だってこういう風になるように生きて
きたんだもん。自由になる時間がないとわたしは死んじゃう。

眠って起きて交わって食べて、交わって眠って、また交わる。そん
な感じ。終わらない長い1日のようで4日間はあっという間でした。

それでもいろいろ初めての事とかあって、よかったな。行ってよか
った。長めに休みをとった甲斐があった。

彼の言葉のガードが甘くなってるのには驚いた。

「会いたかった」、「かけおちしよう」、「好き」、「新婚さんみ
たい」、「愛してる」。全部雪彦の口から出た言葉だ。もちろん冗
談半分だったり、寝床で交わりながらの会話だったり(ピロー・ト
ークって言うんだっけ)するのだけど、以前は言葉に縛られたり、
感情に流される事を彼はとても用心していたから、わたしもやたら
連発しないように気をつけていたのだ。

「『好き』って言って。いっぱい言って。」

甘い言葉に身を任せて女の子のような叫び声を上げる雪彦はとても
無防備だ。「声出すと気持ちいいの」と雪彦。わたしもそうだから
よくわかる。ふたりして喘ぎあう。好き、大好き、気持ちいい、可
愛い、雪彦、会いたかった、月子さん、好き、可愛い、ああいく、
いっちゃう、いこう、いっしょにいこう。甘い言葉と交じり合って
唾液まで甘い。錯覚だ。恋の魔法だ。

そして最初の晩に出たこのセリフ。

「月子さんのおしっこ飲みたい」

どっひゃー!! さすが変態雪彦。ロマンティックだけでは済まさ
れない。冗談かと思って聞き流していたら最後の晩に今から飲む、
と言う。えーん、はずかしいよー、と泣きを入れるが「だからいい
んじゃないですか!」と励まされ、ユニットバスの中で放尿。ちょ
っと舐めれば気が済むのかと思いきやアソコに口をつけて飲み干さ
れてしまった。

そのまま気が遠くなるほどクンニ。この4日間で驚くほどクンニの
腕を上げた雪彦だが、バスルームじゃ不安定でなかなかいけないの
だ。淫らな声が響きまくり。春の猫と張りあう勢い。

「けっこういけるね」

尿は、膣の分泌液にくらべたらくせがないそうである。はあ。「ぼ
くのも飲んで」と言われるが勘弁してもらう。ちょっとだけ舐めて
みた。うえー。口をすすいだら「失敬な」だって。そのかわり胸に
かけてもらった。白いストッキングがおしっこまみれになる。

「いい匂い」と、「白い下着」が雪彦のリクエストだった。

部屋に着くと「あ、香水つけてる」とすぐさま指摘され、「雑貨屋
みたいな匂いがする」と言われた。抱き合って、ひとねむりしてか
ら試しにいろいろ嗅がせると、やっぱりプチサンボンが好評。「こ
れがいちばん好き」と言う。鼻が利くので強い香りは「酔う」のだ
そうだ。雪彦の首筋にサムライをつけたら「酔うからやめてー」だ
って。わたしが嗅いでいたかったのにな。まあいいや。

1ヶ月ぶりの部屋はちょっとすさんだ匂いになっていた。

バスルームはきれいに掃除してあったが、キッチンに洗い物が溜ま
っていた。タバコの匂いもする。駅から電話した時は留守で、ちょ
うど目の前のコインランドリーに行っていたそうだ。いちごのケー
キがお土産。

時間軸がばらばら。時計と関係なく過ごしてたからね。

食べたものを思い出していくと順番になるかな。でも今その作業を
するのは面倒臭い。全部ごちゃまぜで4日分の雪彦の面影を味わっ
ていたい。分かちたくない。わたしがテレビのバラエティ番組で気
分を悪くしたのがきっかけで雪彦が発作を起こしたり、雪彦の昔の
彼女から電話が掛かってきたり、わたしが酒に酔って泣き上戸にな
ったり、した。

雪彦の顔はますますわたし好みになってくる。

抱き合うたびに表情豊かになる。「月子さん、なんでそんな切なそ
うな顔するの? 好きで好きでたまらないみたいな」と雪彦は言う
が自分もそんな顔をしているのを知らないのだろうか。

「月子さん、やさしすぎる」

そしてあなたも。

3月は少し頭がおかしくなる。文章を、研ぎ澄ますつもりでいたけ
れど、恋に目がくらんでいるからできそうにない。雪彦の言葉のガ
ードが甘くなるように、わたしも彼の部屋にたくさん忘れ物をして
きてしまった。桜の頃にまた行くからと。恋に油断は禁物なのに。

でも今だけもう少しこのままだらしなく、いさせて。

ビール飲みながら、胸に浴びた雪彦の熱くて香ばしいおしっこの匂
いを思い出しつつ、

月子(でも飲むのはやっぱり勘弁)