2002/03/16(土) 雪彦への手紙(抜粋)。

メールと手紙の時差にとまどいつつも、またつづき。

青春、ですか、今わたし。そうですか。そうなんだろうなあ。いっ
くらでも書けるんだもん、こんな手紙。雪彦君が手紙好きと言った
からまた書くよ。書くつうか打つつうか。公園のお供ってことで。

(中略)

雪彦君もがんばって社会復帰して恋人ゲットだ。結婚式には出ん!
いや子供といっしょに出席だ! 雪彦のことばかり考えすぎだ。

そう、花見。危険だからあまり飲まないようにしようっと。

風俗だなんて世迷言抜かしてるヒマあったら、仕事をやれという感
じだわ、自分でも。性に関してはタブーが多いから、妙なファンタ
ジーというか妄想というか、興味が押さえられない時がある。

あ、チキンは4月にも食べましょう。病みつきになりましたか。あ
の味が。今度は2個とは言わず10個でもお食べなさい。喜んでご
馳走します。

いよいよバイト始めますか。あまりヒマなのはよくないものね。心
にも体にも。

(中略)

ここんとこ酒をひかえめにしていたわんわんだが、今日はひどく飲
んだくれて手におえない。会話に「離婚届」なんて出てくるのは今
に始まったことではないのだが。犬も食わないお話。やれやれ。

雪彦君が可愛い彼女作るのと、わたしに子供ができるのとどっちが
先になるだろうか。

ああ、何かくだらない想像だな。こんなこと。もっとましな話題は
ないのか。ほんのちょっとでもいいから、なんか雪彦君が幸せな気
分になれるようなネタは。うーん。

4月の花見は実はやばいよ。あたしゃ酒飲まずに花だけ見てるよ。
次会えるのいつかしら、何て考えちゃったら、気持ちが保てるかど
うか。それでなくても好きな人が一堂に会するというシュチエーシ
ョンには弱いのだ。何で花見なんて言い出しちゃったんだろうなあ。

自分なりにバランスを取ろうという作戦だったのだと思う。雪彦君
にばっかり会ってるのはマズイという危険信号が出てたのだと思う
が。それなのにこんな手紙なんか書いてて、やあねえ。

でもま、……飛んでっちゃいそうな気持ちをこれでなだめて、笑っ
て過ごせるように努めます。……っていうより、「雪彦君の部屋」
なんだけどね。自分が行けないかわりに手紙を送る。80円で着く。

読む時間はたっぷりあるもんね。毎日どんどん暖かくなる。わたし
も季節に置いていかれそうだ。ちょっと、がんばろう。涙をぬぐっ
て乙女から女戦士へ、なあんて。んないいもんじゃない。

では今回はこんな所で。

手紙ばっか書いてないで仕事やります。とっととやります。楽しん
でやります。微熱出さないように。まあ、出してもいいか微熱くら
い。いいものにしますから。

そしていい結果を、望む。何から何まで。わたしは欲張り。

じゃあ、またね。くどいようだけど、愛してます。

2002.3.16 月子