2002/06/21(金) 出会い=SEXという乱暴な図式、どうやらそれが出会い系。

うん。それならわかる。

「素敵な出会いを探してます」は、「素敵なセックスしたいです」と自動的に翻訳されるわけだ。

「やりてえ」という便所の落書き。あれも素敵な出会いを求める心の叫びなのかもしれないなとふと思い。

あ、そだ。不妊治療についてメモいただきましたの。どもありがとうございます。詳しく知りたくなったらおメールさせていただきますの。ただわが夫をそこまで説得する根気と愛情と信念が、わたしにあるかどうかわかりません。わたしも男も医者嫌い、ときてますからまずわたしがその気になるかどうかが疑問でもあります。排卵日確定検査薬ですら一度使ってはみたものの、ひどく違和感ありましたもの。

だからといって、「子供欲しい」という気持ちが薄いとか軽いとか真剣じゃないとか本気じゃないとか口先だけとかそういうふうに取られてしまうかもしれないと思うと、何だか怖いです。そうじゃないんです。どうもうまく書けませんが。

つことで、この話題はここまで。そうじゃなくても今朝生理が来て気が重いんじゃ。

あ! でも体調を細かくチェックしてたらどうも14日目じゃなくて12日目くらいみたいよ。変化があるのが。ああ、でもこれも、女の楽屋話でね、どうも男サイドに排卵日云々を説明するのは得策ではないとわがセックスのお師匠さまがおっしゃるのですよ。そう言われたからって出るもんじゃない、と。日を決められて射精できるか! と。もちろん万全の協力体制が整っているのであれば可能でしょう。精神的にも肉体的にも。うちは、いやいやですから。離婚届ちらつかせての子作りセックスですから。

はっ!! いけない、いやだわ、愚痴愚痴だわ。

何か他のネタはないんかいな。

あ、別れた男から引っ越し先の住所がメール配信されてきた。

そんだけ。

ふうッ……(暗。

他にはなんかないの?

飢えてるみたい。言葉に。おとといか、その前の日にチャットして、楽しかったからついまた体がうずいて求めてしまったわ。でも都合が合わなくて残念ながらおしゃべり出来なかったんだけど。いいの。当分片想いで。捨てられた男に未練たらしく腹を立ててるよりはむしろ切ないほうが気分がいいの。むかむかするのは車酔いを我慢してるみたいでホント気持ち悪い。いっそ、すーっと切れてばーっと血が出たらすっきりすると思うわ。心がね。今はぐじゅぐじゅ膿んでる感じよ。痛むんだけど、どっからどこまでが憎しみでどっからどこまでが未練でどっからどこまでが執着でどっからどこまでが愛情なのかぐじゅぐじゅで痛くて痒くてかきむしりたいのを我慢してて、辛いのよ。好きなのねまだ。だって嫌いになって別れたわけじゃないから、仕方ないの。涙が止まらないわ。もう3ヵ月もたつってのに未練未練未練たらしくていやになる。誰か早く忘れさせてよと無理無体。

本はわたしの避難場所なんです。

決して知識教養博学のためになんて読書しません。子供の時寝る前に、布団の中で絵本を読んでもらった、それを自分で自分のために再現してるんです。ライナスの毛布です。それがないと安心して眠れないんです。電車にも乗れないんです。人に会いに行く時も、文庫本一冊かばんに入ってないと不安なんです。長くて長くて読んでも読んでも終わらなくてかといって退屈しなくていつまでもこの世界で遊んでいたいなあ、と思わせてくれる物語が必要なのです。愛しい本よ。

テレビ好きな人はテレビ見ないといられないでしょ。部屋でひとりでいる時とか。あれといっしょ。わたしは本が好きなの。それだけ。

あ、ほらほら、一年間見続けたアニメの放送の最終回を見た後のような感じ。好きな本の読後感てね。じーん、と感動して終わっちゃったという虚脱感と最後まで見届けたぞという達成感と言うか誇りのようなものすら湧いてきて、でもって寂しくて淋しくてまた最初から読み始めちゃう。好きな本はそれくらい好き。

いつか一冊の本に転生したい、そんな夢想をしないでもないけれど。

豪華本じゃだめなのね、文庫本がいいの。それも分厚いやつね。電車の中や昼休みやお行儀悪く食事中や喫茶店やお風呂や寝床の中であなたは一頁一頁わたしの黄ばんだ体をめくる。そのまま本棚の隅でほこりをかぶる。そして捨てられる。もしくは売られて行く。忘れ去られる。でも、もしかしたら何年後かにもう一度、手にとって再び頁をめくられる。そういう存在に。

文章読むのが好き。メールで落とされてみたい。会ったらその場で足を開きたくなるようなメールを送ってくれる人はいないかしら?

あたしは「出会い系」じゃなくて「日記系」だけどね(笑。月子

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