2002/08/06(火) ①7月31日、家を出てからTに再会するまで。

最寄駅から4時36分の始発に乗る。

5時20分東京発8時27分静岡着8時28分静岡発9時40分浜松着9時45分浜松発11時39分大垣着11時45分新快速大垣発12時18分米原着12時26分新快速姫路行き13時44分大阪着。地下鉄に乗換えて更に15分ほどでTの最寄駅へ到着。

やっぱりどうしても9時間半はかかるのね。ドアtoドアで10時間。長い前戯。

しかしTはこの日短期バイトの最終日。6時過ぎまでは帰ってこない。合鍵で部屋に入りバッグを開けて中の荷物を出す。ゆかたのしわを伸ばして広げておく。このために今回は家から下駄ばきで来た。シャワーを浴びると急いで部屋を出る。3時に難波で人と待合せをしている。充分に髪を乾かす暇がなかったので道々手ぐしで髪に風を通す。待ち合わせ場所に5分遅れでつく。10分待って携帯に電話。更に15分待ち、対面後喫茶店でおしゃべり。1時間半ほど。5時を少し回ったところで別れて部屋に戻る。その後で軽く化粧。顔色があまりよくなかったから。

前日に38度を超える熱を出し一日寝ていた。バイトも休んだが翌日発つには銀行へ行かねばならずさらにJRの切符売り場でふらふらしながら10分並び切符を買い本屋で時刻表を買い部屋へ戻ると38.6度まで上がってしまう。外の熱気と吐き出す息が同じくらい熱くて不思議な感覚。氷を口に含んだりポカリスエットを飲んだりしながらひたすら横になっていた。Tからは無理するなとメールが来た。家人が梨を買ってきてくれたがすぐには食えず、茹でたカニの足を二本ばかり食す。おいしいと感じる。咳もくしゃみものどの痛みもなく、腹痛も嘔吐もなし。ただ発熱で腰の関節と頭が痛いばかり。熱中症じゃないかと家人。日射病とは違うの? 何だかわかんないけどそれってことにしておく。念のため保険証のコピーを取って持っていくことに。

夜9時に37度まで下がったから復活宣言をしそれ以降は熱も測らず出かける支度をして、うとうと眠った。明日も一日布団で寝ているなんて耐えられないと思った。夏なので始発の時刻にはもうぼんやりと明るい。ポカリスエットのペットボトルと、梨も剥いてバッグに入れ家を出た。遠くへ行くほど元気になる気がした。各駅停車のリズムとテンポがしっくりくるのだ。ずっと読む気がしなかった友人からの郵送物4ヵ月分を車内でじっくり読んだ。目を休めながら、少しずつ。

短い外出から戻り、Tの部屋で敷きっ放しの布団の上で目を閉じてからだを休める。マンションの入口のオートロックの錠を外して廊下を歩く音を聞き分ける。鍵についてる鈴が鳴る音がする。でも別の部屋。軽い足音。きっと女の人。6時半ぐらいにTが帰ってきた。上の部屋から顔を出すと「マジ寝ですか」と聞かれたが眠ってはいなかった。Tには昼頃に米原から電話しておいた。

Tがシャワーを浴びている間にゆかたに着替える。暗くなるのを待って自転車二人乗りで近所の夏祭りに出かけた。

つづく。