2002/06/09(日) 女の数を自慢する男。一回こっきりでお払い箱という事実には目をつぶっている。

聞かれたら正直に答える、というのがいいと思う。自分から言うことではないよな。

明け方に眠ったのだ。もう窓の外がぼんやり青く明るくなっていた。

起きると昼。日に日に強くなる日差し。朝食のプレーン・ヨーグルトを買いに近所まで。今日は風がさわやか。梅雨の気配はなし。5月のようだ、好き。

日増しに濃くなる木々の緑。若草色からビリジアンへ。水彩絵の具のビリジアンとこげ茶色を混ぜて影の部分を塗るのが好きだった。紺と茶。緑と茶。朱色と紺。微妙な灰色になる。黒は禁じ手。最後まで使わない。水入れは黄色いプラスチック製。透明な水が筆を洗うたびににごっていく。空想の絵筆と水。白い紙を汚す。美しい汚れ。傷跡。

何故だかアート・モード。うふふ。芸術の役立たずなところがわたしは好き。腹の足しにならず、飯の種にならず(なる人もいる)、場所をとり、時間を食い、命を縛り、人生を凌駕する。飛ぼうとする。飛べない。飛ぶ。落ちる。

緑が濃くなる。恋しよう。月

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