2002/05/07(火) 憧れの異性とセックスまでたどりつく道。
昼寝から目が覚めると午前十二時だった。
もはや昼寝とは言わないなこれは。仮眠にしても長すぎる。六時間は寝ている。夢の中でWebのデザインを考えていた。まいるねどうも。寝てんだか寝てないんだか。そのまま朝まで寝倒そうかとも思ったが、あまりに喉が渇いていたので起きた。風呂も入りたいな。頭洗おうと思って沸かしてあったんだ。だけどドライヤーの音で家人を起こしてしまいそうだ。
「本当に好きな相手」ってどういうことかな、と考える。倶楽部の厨房掲示板で、ちょっと話題になってたんだ。ん? 真面目でしょう。変態倶楽部。いいでしょ、大の大人同士がそういう話題で書込みしあってるのって。変態ネタばかりじゃないんさ。
「好き」にホントもウソもあるのか、とある方の発言。「ウソでチンポは勃たんで。」(笑)なるほど。
わたしが「本当に好きな相手」と聞いた時に感じたのは「ウソ/ホント」のホントじゃなくて、「好きで好きでたまらない異性」という風に解釈したということ。「好き」という感情を強調する意味の「ホント」。例えば体の具合が悪いのに、まだ酒を飲もうとする呑んべえに対して「あんたホントに酒好きだね」と言うような意味の「ホント」。
つまり「やりて~!!」って相手、てことだわさ。ありていに言えば。
でこの話題を持ちかけた方は、「本当に好きな異性とセックスをしたことがほとんどない」と。そういや前にもゲストブックで「憧れの異性とセックスまでたどり着けたことがない」と嘆いてらっしゃったのを思い出した。そうなの、その時も感じたことをまた思い出したわ。ゲストブックに書込むには面倒な話題だと思ったので書かなかったのよ。二、三行でうまく伝わるように書ける自信がなかったので。
あのね「憧れ」ちゃった時点で「セックスまでたどり着く道」はかえって閉ざされると思うの。
憧れる対象って、今の自分から遠くて高いところにあるでしょう。「理想」なわけだから、自分にとっての。神殿に祭っちゃったらそりゃおいそれと手ぇ出すわけにいかんもん。と、かつて片想いのエキスパートだったわたしは思うのであります。
むしろ、一対一のタグマッチを避けるために、あえて自分から遠いところにいる人を選んで好きになってる、という可能性もあります。遠くにおわす理想のお方は、自分の幻想を壊すことがないのでいつまでも憧れの対象でありうるのです。なのでいつまででも片想いし続けることが可能なのです。ある種「ファン」になっちゃってるわけですね。対等ではないんです、そういう関係って。
結婚(入籍)するにしても、しないにしても(同棲、事実婚)いっしょに暮らすとたいてい相手にも自分にも嫌気がさす時が来ます。例外はあるかも。でもわたしは、そう。いっしょに暮らさないまでも、ひとりの相手と深くつきあったら、嫌な面も見えてくるよね。知らなかった一面とか。意外な一面とか。誰だってみんな地獄を抱えてますから。
神殿崩壊。
ホントに嫌い! と思ったりもします。何て嫌なやつなんだろう、と腹を立てたりします。でもってそこで100パーセント嫌気がさしたら別れるよ。愛想がつきたら。この愛想がくせもの、愛着とでも言おうか。執着はしたくないけど、ぽいと捨てられない何かが育っちゃってるんだろうな、きっと。ふたりの間に。いっしょに暮らしてる間に。同居のメリットがあるとすればそこかな、あくまでわたしにとっては、ということですが。
今二時? もう寝ようかな。
昨日夜中に「もう寝た?」ってメールが来てた。今朝メルチェしたら。「たまには電話でも? 今ひとりだし」ってこっちから送った返信。そのメールが来た頃には寝ちゃってたのだ。うーん、残念。でも仕方ない。メールって音もなく密かに届く。健気だな。
「もう寝た?」
うん、もう寝ます。
おやすみ。
月子
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