2002/05/03(金) 日記書きたい。

ちょっと早いけど予定を繰り上げた。日記復活。

散歩に行ったの。それだけの話。自転車で十五分ほどの三角公園へ。ちっぽけな公園だけどここにもゴールデン・ウィークの波がおよんでいて、いつもより人が多い。

わたしは芝生や雑草の茂った所へ自転車を止め、くつを脱いで、新聞紙を広げて、テイクアウトのカレーとサラダ、350ミリリットルの発泡酒の缶を開けて遅めの昼食を取る。午前中はバイトだった。いい天気だ。

家族連れ、カップル、若い男女のグループ、犬の散歩。

文庫本を読みながら昼寝。サッカーボールが飛んできて頭に当たる。いてえな。興奮した座敷犬に背中を踏まれる。犬は嫌いじゃないからいいけど、騒がしいぞ。

さえないギターのストロークが遠くから聞こえてくる。日差しが熱い。うつ伏せで目を閉じる。風が木々の枝をゆらす音。子供の声。犬。はしゃぐ男女。誰かがパーカッションの練習を始めた。ジャンベかコンガか。乾いた小気味良い音がする。

うつ伏せのままくつしたを脱ぐ。

冬に布団の中でするように、足の親指を使って、交互に脱ぐ。寒いから、くつしたはいたまま布団に入るけど、眠たくなって、ぬくもってきたら脱ぐんだ。でもって朝、布団を上げると丸まったくつしたがふたつ、ころんと出てくる。

今日はわりと風が強くて、くるぶしまであるワンピースがめくれてふくらはぎがあらわになる。まあいいか。ふくらはぎくらい。この季節の外出は、ワンピース一枚だ。ブラジャーはする。パンティは、日によって(笑。ちなみに今日はノーパンだ。誰かさんを思い出すな。ノーパン喫茶三角公園。喫茶ちゃうやん。まあいいや。

男のことを思い出してみる。悲しくなるかな? 今ごろ彼女を連れて、故郷へ帰って「お嬢さんを僕に下さい。」をしているのだろうか。古い友達と会ってほたるいかをつまみに酒を飲んだり、しているのだろうか。それも、まあいいや。

朝もらったメールのことを思い出す。うれしかったな。内容も、素敵だった。返事を書くのも楽しみだ。この日記を書き終わったら返事を書こう。楽しみながらゆっくり書くんだ。楽しくて、リラックスした、永いつきあいになるといいな。うん、そうなりそうな予感。うれしい予感。

いい天気だ。食事の前に空を見上げたらお祈りしたい気持ちになった。神さまに。

二年間、わたしはキリスト教の教会に通っていた。二十五くらいの時だ。毎日聖書を読んだし週に二回は必ず教会に集ったし、日曜日は牧師の説教を受け正餐式を行い、食事の前には必ずお祈りをした。何人かで食事をするときはテーブルの上で手を組んだ。

もう、クリスチャンではないんだけど、あの習慣はちょっとよかったな。仲間とハグしたりね。スキンシップってことかな。肩をもんだり、もんでもらったりもしたっけ。

寝転んでいると、新聞紙と、草のにおいがした。目をあけると芝生に混じって、ぺんぺん草が生えていた。ハート型の小さな葉っぱ。子供の頃の、ままごとを思い出す。青むらさきの小さな花がこぼれる。名前も知らない草ばかりだ。こんもりと茂っている。犬のフンにはホント、くれぐれも注意なのだ。

少し離れたところにシートをひいて寝転んでいるカップルが連れている座敷犬は、他の犬が通るたびに吠えまくる。最初はつなをといてもらっていたのに、わたしの背中を踏んだのでまたつながれてしまった。お馬鹿ちゃん。外に出る機会が少ないのだろうか。興奮してる。過剰反応。これまた誰かを思い出すぞ。

雨もしばらく降っていないけど、地面はやっぱり、しっとりと冷たく新聞紙にその湿り気が伝わってくる。それも悪くない。ビニールのシートをひくよりいいな。虫の羽音が聞こえる。ハトがいっせいに飛び立つ。

「くるっくぐー、くるっくぐー」とハトの鳴きまねをしている女の子。うまいうまい。「ぽっぽっぽ」じゃないよねハトは。リアルなオノマトペ

ネットのことを考える。みんな、それほど考えて顔文字やら略語を使っているわけではないらしいということが最近わかった。みようみまね、ということだろうか。わたしはいちいち考えてしまう。いろんなことに抵抗がある。その抵抗感を楽しんでいる。だって、処女なのにするん、と何でも入ってしまったら、ちょっとつまんないじゃん。

ワキ処理はナシの方向で、じゃなかった(名コピーなのでつい)。顔文字はナシの方向だった。最初から。「カッコ笑い」も。す、ごおーく、抵抗あった。今は場合によっては使う。本当に笑ってるから。この数ヶ月、村ではいろいろありました。声出して笑ったこともしばしば。「ライコス村」って最初に言い出したのは、たかし君だっけ? おぎーのさんだっけ? なかなか言いえて妙なり。ライコス日記はある程度フォーマット決まっちゃってるところが初心者にはかえっていいのよね。デザインも詳細設定でいじれるのはある程度までだし、ゲストブックや、プロフィールや、メモ機能や、メールボックスももれなくついてくるし、自分のサイト持ってなくても、日記だけで結構な活動ができるってとこがミソだね。適当に選んだのに、ぴったりだった。これも神のお告げか?

(爆)とかさあ。

今更なんやかや言う人も特にいないほど普通に使ってるのにね、みんな。倶楽部の厨房掲示板でわたしに突っ込まれてるたかしパパ。ふふ、お気の毒さま。でもわたしの穴に入ることは許さないの。あれは穴じゃなくて月なのよ。プロフにもちゃんと書いてあるでしょう? こういう調子で上げ足取ったり噛みついたりするからみーんなおそれをなして逃げていくのだなあ、メモ友、メル友。つづいているのはこちらからコンタクトを取った方たちだけだ。それでいいのだけれど。

日記は、使えるんだよ。いろんなことに。エチケット袋(←知ってる?)にもなるし、心を写す鏡にもなるし(身だしなみ身だしなみ、と)、おかずにもなるだろうし、未知のお方と会う時の自己紹介にもなる。遊びでたっぷりの玩具なんだよ。だからおぎーのさん、悪ふざけも日記才人アダルト狙いのログ稼ぎごっこもいいけど(それが楽しい時期なのでしょうが)やっぱり、自分の日記、もっと大切にしたほうがいいと思うよ。「深読み」の深さの深度は人によって違うので測りかねないからね。どうかコワイことになりませんように。

そう、はっきり言っておきます。おぎ、フラ、月の日記を全部読んでる方がどれくらいいるかわからないけどおぎ日記の「3P」に関する描写はフィクションです。番号ふってありますよね。前編の④までは真実であると証言いたしましょう。あとはおぎーのさんの「作品」として読んでくださいませ。フィクションとして。入魂のテキストですから。大変よく書けていると思います。ここにおぎおぎの健闘をたたえ、安眠を祈る。

そう、わたしは三角公園で昼寝をしていたのであった。ビール(発泡酒)が効いて来て、おしっこをしたくなったので新聞紙をたたみ自転車に乗って公園本体のトイレへ行く。

この公園のいいところはトイレが割ときれいなところ。紙もちゃんとあるし。車椅子でも入れる大きい方を使用。そういやおぎやんの日記は最初から、フィクションまじりだったよな、と思い出しつつ用をたす。3月にわかれた男とは、この公園のトイレで事におよぼうとしたこともあったっけ。あれは夏だった。夜目に乗じて、と思ったが、夜はトイレの明かりに虫が集まってきてよろしくなかった。わたしのエスニックのスカートについてた鈴がちりちりと鳴っていたのを覚えている。公園のトイレでやるならやっぱり昼間だろうな、なんてふしだらな考えをもてあまし、オムツ替えシートを倒してみる。使えるかな? これ……。

スケッチブックをかかえた十代の娘達の集団に飲み込まれながら自転車をこぐ。今日は夜はひとりで過ごす。時間があるから日記でも書こうかな。書きたいな。

マンションの塀の上のトラ猫に、白黒猫が「やーよ!」と鳴いて拒絶する。所在なげに尻尾をゆらすトラ君を横目にみながら自転車置き場にチャリをしまう。あたしのチャリはママチャリ(オバチャリって言ってた人もいたな)ならぬ22インチの「ガキチャリ」だ。

これからはこいつの季節だぜ。

月子


【お知らせ】この日記をお読みで今晩おひまのかた、チャットでもせえへん?(笑。「裸の月」のホームページ(このページの一番上にあるお家のマークのアイコンから飛べます。)に「裸でおしゃべり」というチャットルームが設置してあるので、今晩10時にそこで。初めての試みなのでどんなことになるのか不明。15分くらいは待機してます。ええっといちおう入室時に自己紹介してね。でもって不快な発言や、脈絡なくエロワードを発した方は強制退出。服は着たままでいいです(笑。


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