2002/04/11(木) なかなか終わらない十二年目のセックス。

深夜にメッセンジャーソフトを起動する。お誘いを、いただいたのだけどまだ当分会うつもりはないのよ。会いたいとは思ってる。二度と会わないわけではない。でもまだ会って普通にしていられる自信がない。浮かれているところを見たくないのだ。

来ないのか。

相手の発言が表示される。お金がないというのは行かない理由としては説得力に欠けるな。どうしても行きたいのであれば借金してでも行くだろう。でも、まあ遠出して帰ってきたばかりだし、しばらく大人しくしていたい。まだ待機中の涙がまぶたにたまっている。泣くぜ、絶対。酔ったらどうなるか。そんなことで迷惑かけたくないし。

そして当り障りのあるようなないような微妙な会話を続ける。悪ふざけ、悪はしゃぎ。子供の会話だ。授業中に先生の目を盗んでメモを回したことを思い出す。だって「ばーかばーか」って三十過ぎた男の発言とは思えないぜ。すると男が突然こんなことを言い出した。

最近やわらかくて。

なんじゃそりゃ。わしゃ知らん。疲れてるんじゃないの。あまり寝てないっていうし。

日記のネタになる?

ならない。その時はそう答えたけど、してほしいのならして差し上げる。他に書くこともないから。自分のことばかり書いてて食傷気味だし。(昨日の日記、倶楽部マスターに「文章が洗練されたのでは」なんてほめられちったわん。テーマがはっきりしてたから書きやすかったのは確か。あまり意識すると何も書けなくなるからだらだら行こうっと)

やわらかくても入ってたら気持ちいいよ。固けりゃいいってもんでもないしさ。固さでいったら玩具とかのほうが固いけど、生身のペニスにしかないあの弾力や温度が気持ちいいわけで、交わって抱き合ってたらそれだけでかなり満足する。挿入できないほどやわらかいとちょっと問題かもしれないけど。

話を聞いていると、挿入はできるんだが終わらないのだそうだ。体はいいけど頭がおかしくなると言う。いいじゃない。頭のおかしくなるようなセックスなんてわたしもしてみたい。自分の日記に人のセックスの話なんて別に書きたかないもん。

文学少女エセ詩人ペルソナ・月子始動。

深夜に、目の下に隈をこさえた男と気の遠くなるほど長いセックスをする。
頭の壊れた男のやわらかいペニスを飲み込んで、夜の深まる音を聞く。
男は眠れない。頭が壊れているから。
いつまでも射精しない男の腕枕で夢を見る。夜明けまでの短い間。

な、あ、ん、て、ね。

あそだ。コマ兄ぃのニセモノが出没してるんだってねえ。面白~い。うちにも来ないかな、偽コマジュンからのメモ。て、こんなこと書いちゃったら来ないか、あはは。「月子」って人はライコス日記内にも何人かいるんだよね。ペンネームはダブってても登録できるからね。それから昨日の日記に「今つきあってる男いない」と書いたら「僕がいるじゃないですか」なんて間抜けなメモが来たわよ。誰だよ、「僕」って。そっちはあたしの日記読んで知ってるかもしれないけど、こっちはあんたなんか知らないっつの。いや、知ってる。他にもあちこちナンパメモ送りまくってるので有名だよあんた。単なるナンパだってコミュニケーションなんだからさあ、もちっとセンス磨こうよ。意思の疎通がとれてないよ。

あたしは基本的にご自分でも日記を書いてる方にしかお返事しません。だってあたしは日記書きの女なんだもーん。それも恋愛日記専門。甘くて熱くて濃いのを書きたいわ。でも当分の楽しみは千日前変態倶楽部に書き込むことかな。

じゃあ、倶楽部でね。

※タイトルの十二という数字にはなんの根拠もありませぬ。