2002/02/18(月) 女性用バイブレ―ター「オージー」の使い心地について。

最近ロマンスに浸りすぎた。反省。

3日も続けて戦士に電話してしまった。

彼が心配だと言うのは口実だ。電話口で彼の声を聞きたかった。あ
わよくばテレフォン・セックスに持ちこめれば、という下心もあっ
た。あいにく彼はそれどころじゃなかったみたい。話は楽しかった
けど、毎日電話すると「依存症になるから……」と消え入りそうな
声で言うのですまない事をしたと思った。

「月子さん、やさしすぎる」

彼の戦いはわたしの想像にあまる。一年前の文通期間に、「月子さ
んのしゃべり方がやさしいのでいやされます。」と書いてきた戦士。

わたしは誰にでもやさしくするような人間じゃない。どちらかとい
うと「やさしくない」。頑固で気難しい人間だ。だけど、戦士には
やさしくしてあげたいと思った。なぜだろう。それは、彼に初めて
あった時からそうなのだ。

大勢で飲んだ後、男2.5の部屋で彼と出合った。

男2.5って言い方もうやめよう。細身で、小柄で、目つきがする
どくて、ぶっきらぼうだけどやさしくて、酒が好きで、暖房器具は
こたつしかない寒い部屋に住んでいて、セックスはとてもストレー
ト……。そうだ、彼のことは刃君って呼ぼう。やいばくん。

番号制をどうしてやめたかというと、自分でもなんとなく気に入ら
なかった理由は、単に失礼だという以上に、「端役」みたいだから
なのだと後から思い当たった。

演劇の台本で、ありますよね。村人1、村人2、村人3、みたいな
書き方。娘1、娘2でもいいんだけど。その他大勢っぽいところが
いやだったんだな。1月の時点では、感情移入しすぎないですむ、
という効用はありましたが。

で、おととしの冬、刃君の部屋で3人で飲んだのが戦士にあった最
初。その前に大勢で飲んでる時もいたんだけど、お互い一言もしゃ
べらなかった。大勢人のいるところで本領を発揮できない人なのだ
ということを後で知る。まるで別な人格になっちゃうんだ、これが。

前の晩、わたしは刃君の部屋に泊まって一発やってるから、はっき
り言って、じゃまだった。この子がいるから今夜は刃君とよろしく
やれないじゃないか。でも、そんなこと言えるはずもなく、夜明け
近く眠る事になった。

ひとつしかない布団はわたしが使い、刃君は寝袋に、戦士はそのま
まこたつで眠った。

「じゃま」と思いつつも、何となく気になる風情の若い男に、わた
しは自分のコートをかけてやり「使いなよ、毛布代わりに」と言っ
たのを覚えている。(後で聞いたが戦士は忘れていた。飲んでたし
ね)まさかこんなに深入りするとは思いもよらなかったが、最初か
ら何か気になるものがあったのは確かだ。

「……君(戦士の本名)は可愛いの?」

長電話の後など、わんわんに聞かれる。可愛いに決まってるじゃん。
でもそれはあくまで「わたしにとって」の話だ。

「ていうか……、不安定。」と答えると、

「月子さんはそういう人、好きなんだよね」とわんわん。

さすがつき合い長いだけあってわかってらっしゃる。出会った頃の
わんわんも、タバコの火を自分の頭で消すという、過激な行為でわ
たしを慌てさせたりしたものだ。今はずいぶん大人しくなったけど、
たまに酔ってわめく。何かが過剰。そして何かが決定的に足りない。

そう、刃君の部屋で3人で眠りながら、わたしはひとり布団を使う
申し訳なさと淋しさで、どうせならみんなで一緒の布団で眠れたら
いいのにな、と思ったのを覚えている。3Pをしたいとか、そんな
んじゃないよ。ただ単にその方が暖かいのに、淋しくないのにって
いう気持ち。セックスするなら一対一がいいもん。まあ、わかんな
いけど。十年後くらい、やっぱセックスは大勢でするのに限ります
よ! なんて書いてたりして……。そんな恐ろしい。

とにかく、電話のし過ぎに注意。感傷に浸りすぎには注意。

それより早く会いに行こう。

で、本題。

ムーしゃんに買ってもらったバイブレーターを1人の時に試してみ
たのですよ。

附属のマンガン電池はほどなく切れたので、新品の単3アルカリ電
池に交換。使う本数は3本。手で持つグリップの所に入れます。

本体は、銭型平次の持つ「十手」みたいになっているのですが、太
い方が回転というか「うねり」、小さい方が「震える」ようになっ
ています。回転のほうが電力を食うみたいで、モーターは壊れてい
ないのですが、実際には回りません。こちらを膣に挿入します。

小枝の方は陰核に当てます。この小枝、さらに十手のように枝分か
れしているのが不思議だったのですが、どうやら上の枝をクリトリ
スに、下の枝は尿道に当てるといいようです。モーターの回転がシ
リコンの小枝を小刻みに振動させ、それがぴたぴたとクリトリス
たたく、というかはじくような仕組みになっているので、当てる力
加減さえ絶妙ならば、かなりの快感を得る事ができます。

弱すぎるのはくすぐったいし、強すぎたら「いけない」。

男の方に操ってもらうのもよろしいですが、オナニーの方により向
いているかと思われます。

大枝の付根にはシリコンのカヴァーの内側に、模造パールのビーズ
(ネックレスなんかに使うのと一緒。テグスを通す穴が開いてる)
が入っており、大枝と一緒に回転する仕組みですが、あいにく作動
しません。ていうかこのビーズのせいで回らなくなっちゃってるみ
たい。これがぐりぐり回って、陰唇を刺激する役目をするようです。

亀頭の部分もシリコン(なのかな)で出来ています。なぜか、顔ま
でついてます。このへんが「ジョーク玩具」ぶりを発揮していると
言えましょう。回ることによって、膣の内部をやさしくかき回す、
という役目。残念ながらこれも動きません。

実際に、振動だけで使用してみました。けっこういけます。ハン
ド・マッサージャーよりも繊細な動きに痺れます。アソコに何か入
ってるというのも淋しくなくていいみたい。自分がどれくらい濡れ
たかよくわかります。

「いずみちん」のゲストブックで話題になってた、「中行き」の練
習がこれでできるというものです。ムーしゃんに感謝。

色が黒とかじゃなくて、透明な黄色だったので構造もよくわかった
し、結構考えて作られているのだと感心しました。これからもお世
話になるかもね。

さて、チャットでムーしゃんと待ち合わせしました。

戦士への感傷をふりはらうべく、助平になりに行って来ますでよ。

じゃ、また。

月子