2002/06/25(火) 男のうで枕、女のひざ枕。須佐之男の好きなむね枕。

午前三時に須佐之男からメールが届いていた。

翌朝のメールチェックで気がつく。3:07。眠れないで起きている人には最も苦しい峠の時間だ。わたしもいつもなら寝ている。この日はたまたまチャットをしていた。PCも立ち上げていた。でもメールチェックはしなかった。午前一時から始めたチャットを三時半に切りあげてそのまま電源を落として眠った。

自分の感じている不安感、恐怖感について、須佐之男の携帯端末で送れる250字をぎりぎり目一杯に使って説明してある。お守りのように携帯を握り締めて、親指を動かし入力している姿が目に浮かぶ。きっと窓の側で膝を抱えて座っている。それか布団の中でうつ伏せで枕にぎゅうと顔を押しつけている。

そばにいて、胸に抱いてあげられたらいいんだけどな。

ま、それもかなわないのではげましのメールを送る。大丈夫、大丈夫と。そして来月には会いに行こうと決心する。陣中見舞いじゃ。

夜には電話で話した。同居人もいて、須佐之男の現状を心配して横からいろいろ口を出してくるのでそれを申し伝えた。須佐之男から同居人への伝言も伝えた。似てるような似てないような、わたしの男たち。どこか似てるんだろう。わたしが惹かれるんだから。

今日もはげましのメールを送ろうか。ほんとはメールなんかじゃダメなんだ。でも、「月子さんから来ないと、誰からもメール来ない。」と、わたしが須佐之男のところに滞在している時に、携帯端末のちっこい液晶画面を見ながらつぶやいていた彼のことだから、せめて、あんたのことを考えてるよ、というしるしに送ろうかと思う。大丈夫大丈夫と、呪文のように、おまじないのように。生きのびてください。会いに行くから。

どうも「大丈夫じゃナイ人」に弱いな。これって「あたしがなんとかしてあげなくっちゃ☆」ってやつなんすかねえ。それもなんだかイヤだわ(笑。

まあ、でも「言葉」が通じるんだよ、須佐之男との間では。日本語しゃべれれば誰とだって意思疎通できるってもんじゃないでしょ? 知り合ってから、肉体関係を持つまでの3ヵ月半、手紙や電話や作品を通してコミュニケーションしていたのだけど、とても濃くていい関係だったもんなあ。春に別れた男とのことだって、今になって思い出すのは、知り合ってから肉体関係を持つまでの期間のことだ。花が咲いて、実が熟すまでのように、何かがあるよな、あの期間には。

だからね、出会って即セックスって関係に興味がわかないというか、ちっともうらやましくないなぁって思うのは、その一番おいしい期間(特に時間がたってから、美味)をショートカットですっ飛ばしちゃってるからなのね。一見地味なのよ。花はしぼんでるし、まだ実は熟さないし、もどかしいし、じれったいし、期待が高まるがゆえの、不安はあるし、それでも来るべき時に向けて何かが着々と準備されているのね。ああ、蜜月は近い。

だいたいうちには電子レンジもないのさ。温める時には蒸かすのよ!

別に料理自慢じゃないので勘違いなさらないように。「月さんの手料理食べたい」なんてメモをよこさないように!(←私信)豆を煮る、とかうどんを打つとか書くとたいそうな腕自慢と思われてしまいがちだがそうじゃないのだ。気が向けばやるし気が向かない時はやらない。だから「ちゃんと主婦してるのね」とか言われると、恥ずかしいです。

今日はめずらしく午後から出勤。研修なのだ。それまで「風の谷のナウシカ」のつづき読むのよ。古事記の次はギリシャ神話もいいかなあ。ではまた。月

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