2002/06/05(水) ろくがつむいかに雨ザーザー降ってきて、三角定規にヒビいって。あっという間に処女喪失。

三角定規はデルタ地帯。そこにヒビが入るの。処女膜のあるのはモグラと人間。森を選んだわたしは暗いところが好き。モグラに生まれ変わって処女喪失。そして夏のある朝、畑に死んで落ちているの。

いずみっちぇんのゲストブックで「誰であってもアポ無し訪問・アポなし帰宅は困る!」って書いてあるの読んで笑っちゃった。旦那もなの? 夫のアポなし帰宅も禁止なの? そんなこと思ってたら男から電話。帰宅アポ。よろしい帰ってらっしゃい。なんて、ふふふ。

「どこそこへ行ってきます。日曜日に戻ります。月」

「今日飲み会。帰り遅くなる。月」

同居中の男の机にこんなメモ一枚貼ってどこへでも出かけてしまうわたし。前もって話しておくこともある。ふうん、いってらっしゃい、と男は言う。「旦那が夜、出してくれない」という話題には本気で驚いた。むわじッスかー!? すげーな世間の奥様方って。そして拘束する旦那様方も。もちろんわたしに子供がいないというのは大きいと思うが、それにしても。そういやあ「お宅のご主人」なんて言葉は口にしたことがなかった。主婦にゃあ見えないわけだ。成程。

血縁でない人間で最も多くの時間をともに過ごしているであろう男だが、本を読むのを邪魔されるのには閉口する。「何の本読んでるの?」と聞かれるだけで、むっとしてしまう。黙って本の表紙を差し出す。あまりしつこいと口に出して文句を言う。思考を分断されるのはかなわない。しかしそれによって本を読んでいる自分が、陶酔しているのがわかる。男から見たらただ怠惰に寝転んでいるだけなのだから話し掛けたくなるのも無理はないのだが。子供が出来たらこうはいかないのだろう。それは覚悟しているつもり。

自分のことばかり。わたしは自分のことばかりだ。でもそれは大切なことなのだ。眉の形を少し変えてみた。

メモにて。「今、自分の日記書いてるとこ」「長いやつ、お願い」うぃ、まだむ。でもそれにはちょっと時間が掛かりそう…。

仕事へ行く。帰って来る。今の仕事は好きだ。適度に体を使い、人とも会い、変化に富んでいて、楽しい。8月で丸2年になる。その前の8月は酷かった。ほとんど部屋にいて、5000ピースのジグソーパズルをやっていた。夏中、誰とも会わなかった。ごく限られた人にほんのちょっとだけ、会った。飲みすぎて暴れた。巴里夫くんを見送れなかった。9月に刃君に会った。決して死んでたわけではないのだな。細々と息絶え絶えと生きてはいたのだ。勿論。

今年の夏はどんな夏になるのだろうか。36年目の蝉の声。月

※たった今すっごいカミナリ! 三角定規まっぷたつ!! 夏、夏なの。

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