2002/04/18(木) わたしはキスの時に目ををつぶらない。

そういわれてみればそうだ。だって好きな男の顔みてたいんだもん。セックスの最中も目はつぶらない。だって、顔が見れないと淋しい。それにみんな、いい顔するんだもん。普段見せない切ない顔や険しい顔する。甘えた顔とか。無表情でセックスする人はいやだなあ。

「女の人って目を閉じるでしょう?」

ふうん、そういうものなのか。恥じらい? たしなみ? よーわからん。
イクときは閉じるかな。集中するから。

だから顔見えないから真っ暗はいや。

たわむれに目隠しはいいけど、真っ暗は怖い。顔見ていたいし、声が聞きたい。フィードバックが欲しいの。安心して抱かれたいの。

あるかたのゲストブックで性交時の照明についてが話題になってたの。でもって男性は視覚的・知覚的に、女性は情緒的に性的興奮を高めると書いてあったのね。この発言はtokidokiyaという屋号で日記を書いてらっしゃる知る人ぞ知るゆめじさん。彼女の日記は素晴らしいので性に興味のあるかたはぜひご一読を。「tokidokiyaの日記」で検索して下さい。

でもってわたしは暗いより明るい方が好きと書き込んだのね。

「それもほの灯り。電気照明より、太陽光。窓があればそこからの自然光が好き。」

ラブホテルに行くと照明が枕元で調節できるようになってたりする。値段の高いところへいくとシャンデリアまでぶら下がってたりする。何なの? ここは、ベルサイユ宮殿かしら? あたしは白馬に乗った王子様に連れ去られたのかしら? 違う、昔わたしにちょっかい出した呉服屋の主人に連れ込まれたのだ。酔払った勢いで。めっちゃバブリーな新宿のホテル。一泊二万円だって。酔いから覚めた男が「高いな~」とつぶやいていたっけ。天井が鏡ばりだった。そのかたはわたしの知る限りでは最小をほこるモノをお持ちで、陰毛に隠れて女のひとみたいだったわ。別に小さくてもいいのよ。愛撫は丁寧でやさしかったんじゃないかしら。酔払ってて不明。その方と別れたのは別の理由。

去年の暮れから3月にかけて妙にホテルづいてた。でもそんな一泊二万円なんてアホな料金設定の宿にはよういかんので、せいぜい五千円前後。それも泊りじゃなく平日昼間のサーヴィス・タイムを利用する事が多かったな。ほとんどは男持ちだったんだけど、最後のデートだけわたしが持った。いちいち名前も覚えてないし、どんな間取りだったか思い出せないけど、なんか共通するものはあるよね。ラブホの共通ルールというか、標準装備というか。

「ラブホ」って略称もなんかアホっぽくって笑える。「ラブホ」行きながら純愛について語っちゃっていいのか、ってね。語感としては「ラリホー!」って感じ。でもまあ不倫してたらたいていはラブホテルに行くしかないですわな、落ち着いて布団でセックスしようと思ったら。布団ていうかベッドか。あたしはベッドより布団が好きだなあ。

だから和室があればそっちを選んだ。でもって窓があれば窓から明かりをとった。昼間の場合ね。連れ込み宿には窓なんかない事が多いんだけど、あってもはめ殺し(すごい単語だ)だったり、たいていはスリガラスで、開けると隣もホテルだったり、マンションだったり。

部屋には窓があったほうがいい。たとえ外がどんな景色でも。ラブホテルだとしたって窓があったほうがいい。地下の部屋にチェックインした時、当然窓はないんだけど、シェルターの中に閉じ込められたようね息苦しさを感じた。好きでもないおかたとセックスしたりしたからだ。月子20代。闇の時代。

仲居さんが存在するラブホテルもあったよ。20代に1回だけ経験した。場所は池袋。どきどきしたな。情緒があったね。お茶は入れてくれたんだったか、お茶の道具だけ置いていったのか忘れたけど、帳場から部屋まで案内してくれた。その時のお相手は倶楽部で書いた「タクシーの中で(以下略)」に出てくる人物の弟のほうでした。どうしているのかな~、と言いたいところだが、この前電車の中でばったり会った。うひゃ~。あの終電間際の混雑した中央線の中でどうして同じ車両のしかもわたしの座った席のまん前に立ってるんだ~弟! まあこれも運命か。降りる駅まで話して、握手して別れた。ふう、驚いたぜ。

でもって太陽光。

わたしは窓から差し込む明かりのつもりで書いたけど、これだけ読んだら青姦好きかと思える。最近の大ヒット、日記「穴の領分」をお書きのすなおさんにもそうつっこまれた。「月ちゃん、電気照明より太陽光って・・・野外好きってこと?」

野外でセックス。何度かあったような。でもたいてい夜目に乗じて立ったままで、場所も公園や駅のトイレとか小学校とか花屋の物置とか落ち着かない場所ばかりだ。外でやろうなんてよっぽど抜き差しならない状況ってことだからそれはそれで盛上がるんだがやっぱりどうもな。

「見られるかもしれない興奮」てのはわたし自身はそれほど感じないの。精神的には露出狂だけど、それは自分の感性に正直ってことでしょ。性的露出とは違うのよね。それよりゆっくり出来る場所でのんびりまぐわいたいのよ。あわただしいのは苦手なの。あ、性交自体は激しくてもいいんだけど。

誰にも見られない場所で昼間に野外にお布団敷いてセックスなんて、いいなあ。ピクニックみたいじゃない? 疲れたら昼寝して。ワインとかサンドイッチ食べるの。男の肩越しに蝶々が飛ぶのを見たり、お尻に這い登ってきたアリを手で払ったりするのよ。

ちょっとした楽園だ。

自分の家のベランダのぐるりにお布団干して目隠しにして、太陽浴びながらオナニーした事思い出した。気持ちよかったな。日光浴兼性的快楽。あれのふたりバージョン。いいな。やってみたい。複数プレイより一対一を希望、って誰にお願いしてんだわたし。

セックスについて語り出したらキリがないな。やっぱり人間て変態。動物みたいに悶々したらとにかく命懸けで異性を探してせっせと交尾して後は産むなり育てるなりほっとくなりして、次に発情期が来るまで異性の事なんか考えない、そいういうふうにはならんのかね。やっぱり恋してたいのかね。王子様とやりたいのかね。潮吹きたいのかね。よくわかんない。でも子供産むまではあきらめないわ、だから暗闇の天使様わたしに子種を……、ってしつこいねわたしも。ごめんなさい、悪ふざけがすぎました。

月明かりでもいいのよん。

でもって男にセックスの時に「目とじないんですね」と言われたことを思い出したの。

ジュディ・オングのあの有名な歌、何でしたっけタイトル。扇の衣装の。つまり、目をつぶって好きな男の事を考えながらとりあえず目の前にいる男に抱かれる、と言う仕組み。うーん。でもこれは女だらか、なのだろうか。男もやってないですか? こういうこと。あー! 「魅せられて」だ! 思い出した。この間カラオケ行った時見つけたけど結局歌わなかったんだ。やめてちあきなおみの「喝采」にした。越路吹雪の「愛の賛歌」や、西田佐知子の「東京ブルース」とか。わたしの選曲古すぎ。せいぜい新しくてジッタリンジン、て90年で止まってるんだよなあ。まあいいや。カラオケなんて二年にいっぺんくらいしか行かないもん。熱唱ストレス発散系。あ、浅川マキの「かもめ」があったから歌った。へー、今はなんでもあるんだねえ。戸川純筋少まであるよ。「かもめ」って作詞が寺山修二なんだよね。いい歌じゃ。


おいらが恋した女は

港町のあばずれ いつも

ドアを開けたままで着替えして

男達の気を引く浮気女

かもめ かもめ

笑っておくれ


さあ、みなさんごいっしょに~♪ って知らないか、かもめ。

楽しいので長くなっちゃった。最近のあたしの周辺ゲストブック盛上がりすぎだよ。どんな具合かというと昨日書いたコメントがもう次のページに行っちゃってる、つまり1日の内に10件以上書き込みがあるってこと。だって、ふつーにこつこつ日常雑記を書いてらっしゃるかたのところなんか、書き込み3ヶ月に1件とかだよ。それが標準なんじゃなかろうか。何かがあふれておるなあ。しかも1件のコメントが長いんだよね、特徴としては。それもまたよし。楽しいうちは続けよう。

それはそうと、昨日「千日前変態倶楽部」の部長をついだのですよ、わたくし。でもって入会希望者を受け付けております。上記をクリックして倶楽部の画面に行き入会手続きをしてください。その際テキスト入力画面が出ますので、思いのたけを書き込んでください。入会の基準は変態かどうかではなく、自分をふくめた人間にたいしての興味や好奇心そして愛情があるかどうか。初代部長コマジュン氏もおっしゃってましたが引き続き、ガキ、ナンパ、オタク系はお断りですの。よろしく。
二代目変態部長・月子