2002/02/20(水) 「ロリータ」V.S.「サムライ」、甘い言葉にはご用心。〈後編〉

この間、昼間のテレビで古い映画をやっていた。わんわんが途中か

ら見ているのを、わたしは音だけ聞いていた。それは「ロリータ」。

ナボコフの小説なら読んだことがある。ロリータの本名が思い出せ
なくて悔しいんだけど文庫本は今、段ボール箱につめちゃってある
ので掘り出す気力がない。

ロリータ・コンプレックス。「ロリコン」の語源です。

いくら戦士がロリコンだからって、いきなり服の趣味まで変えるの
は節操がない。せいぜい木綿の白いショーツぐらいで勘弁してもら
おう。コスチューム・プレイをやる趣味はないのじゃ。

そして、シャボンの香りの「プチサンボン」はどうしても物足りな
い。イタリアの薔薇の香りを足して、もうちょっと色っぽくしたい。

名前にもろ「ロリータ」が使われていた香水もあったけど、わたし
には甘すぎる。

そして、風呂上りにつけてみたスイスの香水「Samourai
(サムライ)」。うーん、どうかなあ。きりっとしてるけど、ちょ
っとお部屋の芳香剤みたい。これならロリータの方が良かったかな。
ちょっと時間を置いてみます。

さて前編で書ききれなかった、「甘い言葉」について。

これねえー、今まさにわたしにとって大問題。まずは辞書より。

あまい[甘い] ①砂糖のような味だ。
②塩気が足りない。
③言い方が、相手を喜ばせるようだ。
④におい・音などの感じが砂糖や蜜の味を思わせ
るようで、気持ちがいい。
⑤にぶい。ゆるい。
⑥きびしくない。

まあ、こんなとこで。「言葉」が甘い場合、当てはまるのは③~⑥
だろう。恋愛日記だったら、④の意味で使われる場合が多いと思わ
れる。しかしまあ冷静に考えたら③だよね。

わたしさあ、自分で「恋愛日記」ってジャンル選んで、まあ、思っ
たことを書きたいように書いてるわけだけど、時々、甘い言葉に
「オエ」ってなっちゃう。胸焼けを起こすんだ。

何でかなあって思う。まったく勝手。実は甘いもん苦手。人のノロ
ケは聞けたもんじゃないってのはそいうことなのかも。

「甘い考え」ってムカッと来ませんか? この場合は⑥、それとも
⑤になるのかな。

あのね、これについて誤解のないように語るのは骨だな。それでな
かなか触れられなかったんだけど、わたしがムカッとくる基準て世
間的な基準とまったく違うんだ。

個人の弱さに向かって正論ふりかざして「君の考えは甘い」と攻撃
するような場合はこの限りではないの。逆に正論君にムカッとくる
だろう。

「甘い言葉」の向こうに「甘い考え」がないかどうか、気をつけた
ほうがいいと思う。ムカっとか、オエっとくるのは重要なサインだ
からね、「気のせい」とほったらかしない方がいい。のちのちトラ
ブルの種になるのじゃ。経験上そう思う。

蛇の甘言に乗るも良し、はねつけるも良し、ただし自分の責任で。

アダムちゃんみたいに「彼女が食えって言ったから」なんてセリフ
吐かなくていいようにね。

わたしの日記を楽しんで下さるのはとてもありがたいの。読んでも
らうために書いてるんだから。でも、自分に足りないものが何かわ
かったら、PCの電源落としてそれを探しに出かけて欲しい。幻想
の木の実を見上げてため息ついてても何も手に入らないままだ。

みんな年取って死ぬ。リスク負って、体張って生きるんだよん。

うう。不完全燃焼。オナニー・レポートの方がよっぽど簡単だ。
しかし何か、言いたいことがあるらしい、というのが自分でもわか
った。恋愛以外に。それを今日の収穫としましょう。

カウンセラーにゃあ、なれそうにねえぜ。

さて、つけてから一時間が経過した「サムライ」、つんとしたアル
コール臭さが抜けて、なにやら甘~い香りに。あら、さっきのきり
っとした印象はどこへ? わたしのイメージと違う……。メンズ・
フレグランスではなかったのか。甘えん坊の戦士にはお似合いかな
あ。うーん。もうちょっと考えよう。これなら「ロリータ」の正面
攻撃の方が潔くてよい。この勝負「ロリータ」の勝ち!

昨晩、あまりの面白さに引き込まれてついつい夜更かししてしまっ
た本、それは「内田金玉」(イースト・プレス社発行。「うちだ・
きんぎょく」と読んでね)。

漫画家・内田春菊が編集長を務めたこの雑誌。内容は盛りだくさん
だが特に「すげー」と思ったのが、岸田秀斉藤学との座談会「性
と家族――抑圧からの脱出」。

わたしにとって、これからのヒントがいっぱいつまってた。

たぶん来月からわたし辛口の女になる。

いよいよ底意地悪さの本領発揮か?

見捨ててもいいのよん。

月子

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1月分をお読みになりたい方は、日記検索で「裸の月」と入れて下
さい。性について書くぞーとはりきってる1月号がお読みになれま
する。月子