2002/02/17(日) わんわんの寝顔を可愛いな、と思えるうちはいっしょに住んでいられる。

「月子りゃん、月子りゃん」

朝です。わんわんが布団の中から呼んでます。

「こっち来て」

わたしたちは布団派。畳の部屋に2組の布団をならべて敷いて寝て
ますが、枕はならべていない。どういう事かというと頭が互い違い
になっておるのです。つまりお互いに足を向け合って寝ている。

ぎゃはは。変でしょ。

何でそうなったかと言うと、わたしが布団の中で夜更かしするくせ
があったから。主に本を読んでるんだけど、わんわんが枕もとの電
気スタンドがまぶしくて寝られない、って言うから逆にしてみた。

「このほうが落ち着くね」

という事になって、もう何年も互い違いに寝ている。時々寝ている
わんわんの足がとんでくることがあるけど。寝相がいいからなあ。
寝言もよく言うし。最近はわんわんも布団で夜更かしするからわた
しが早寝したい時は助かる。

で、朝目が覚めるとちょっとだけいっしょの布団でくっついてから、
わんわんは仕事に出かけて行く。家では朝食を取らない。わたしは
布団の中から「いってらっしゃい」と言い、二度寝をしたり、少し
ぐずぐずしてから起きたりする。わたしの方が先に家を出る事もた
まにある。そういう時、わたしはわんわんを起こさない。

寝顔が可愛いな、と思えるうちは一緒に住んでいられる。

前は日記も布団の中でつけてたな。「日記」とも思ってなかったけ
ど。何ページでも書きたいことをだらだら書く。今見たばかりの夢
の事、好きな男の事(主にこれ)、これからやりたい事、等など。

最近はもっぱらPCを使うから、布団から抜け出すのが前よりも早
くなった。でも、冬はね、気持ちいいよね。自分の体温であったま
った布団。世界で一番気持ちのいい場所、と思うよ。

でもって、眠る前と、起きてすぐが一番人肌恋しくなるもんです。

ああ、戦士の側へ行ってやりたいにゃあ。

ムーしゃんはねえ、きちんとした寝床より、とりあえずの寝る場所
のほうが落ち着くらしいの。だから会社に泊まりこみの生活が続け
られるんだ。自分の部屋よりホテルが好きだし。放浪者やね。

昨日の夕方、戦士からメールがあった。

「今日もチョコはとどかず。
 話したおかげで気分はちょっとましに。
 でも夜が近づくとさみしいというより怖くなってきます。
 初めてのお泊り会の幼稚園児状態。(以下略)」16:58

夜が怖いと言うのは睡眠中に捕食されるのではないかという生物の
根源的な恐怖なのか。恐怖をまぎらわすために人間は文化を生み出
したのか。酒やTVドラマや子守唄はそのためにあるのだろうか。
夜は死と近い。

件名「こわいのこわいの、とんでけー。」
「……君の部屋に行きたかった。
 我慢しちゃったけど。(中略)
 チョコレート迷子?
 明日は届くといいが。
 ……君、愛してるよ。月」22:37

わたしが自分からメールで「愛してます」と送ったのは過去に1回
きりだ。この言葉はここぞというときにしか使わない。「愛して
る」って言うのは気持ちいいんだ。「好き、大好き、あなたのこと
愛してる」こんな甘い言葉をいつでも口にしてたら虫歯になっちゃ
う。彼からの返信は真夜中に届いた。

「ありがとう。
 人を愛せないけど愛されるのは好き。
 さっきむかしの彼女から3年ぶりに電話が。
 あいかわらず駄目人間やなと言われてなぜかうれしくなった。
 5年会ってない。
 だんだんわしも年をとる。」3:19

彼のダメ人間としての誇り(なのか?)がうかがえます。自虐的な
やつめ。長電話で真夜中になったのだろうか。悪い夢をみて目が覚
めたんでなくてよかった。

戦士が「愛してます」って送ってきてくれた事もあったな。後ろに
(疑?)ってついてたけど。(爆)←はじめて使ってみた。どう見
ても文面が酔っぱらってるから、そう返信したら当りだった。

彼は自分で「人を愛せない」と言うけど、それは自分の非力を知っ
ているからだ。女に「愛してます」と言う。あっそう、ありがとう、
と言って何も要求しない女はいないだろう。だったら愛している証
拠を見せて。わたしを愛してるんならできるでしょう。彼の中に本
当は人を愛したい気持ちがあることを、わたしは知っている。

じゃなかったらあんな慈愛に満ちた目で人を見れるわけがない。

あんな切ない表情が生まれるわけない。

言葉は気持ちを伝える。でも言葉によって逆に縛られてしまう事も
ある。「愛してる」、「ぼくも」って言ってられるうちはいいさ。
でもそれ言っちゃったら最後、女はその言葉を証文みたいにつきつ
けてくる。「愛してるって言ったじゃない」「もうわたしのこと愛
してないのね」「あれはうそだったの?」

わたしが「愛してる」とメールを送る。

彼は「ありがとう」と返事をする。

それでいい。彼は言葉の持つ力を知っている。女の怖さも知ってい
る。卑怯なんじゃない。自分の弱さを知っている事が彼の強さなの
だ。僕の事を愛してくれてありがとう。わたしはその言葉で十分。
再会した時、またあの目で見つめてくれたらそれでいい。わたしの
中でそれは翻訳されて、彼からのメッセージとして響き渡たる。

(好きだ、好きだ、愛してる!)

時にはこう。

(気持ちいい、気持ちいい、セックス大好き!)

あはははは! わたしも大好き。涙が出るくらい気持ちいい。

でもって、あなたのこと、愛してる。

さて、昨日の続きって感じで戦士のメールを公開しましたが、もう
当分やりません。彼とのメールのやりとりはこんな調子で続いてい
くと思います。改行してみたら彼の言葉のリズムがよくわかったん
で面白かった。本当に大切な宝は、そうそう人様にお見せするもの
ではありませぬ。色あせぬよう胸の奥深くに秘めておくのがよろし
い。外からは見えなくてもそれはきっと心をあたためてくれる。

前に、戦士とのメールのやりとりは頭脳戦、と言った意味が少しは
おわかりいただけましたでしょうか。

書けば書くほど書きたいことが出てくる。

わたしのはまった穴は思ったより深かった。

「ずっぽり」から「ずぶずぶ」へ。

底はあるのか?

見究めるまでやめられなさそうです。

月子

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性について書くぞ! とめちゃめちゃはりきってた1月の「裸の
月」(いまよりエロい)をお読みになりたい方はメモくだしゃい。
折り返し日記のアドレスをお教えいたします! 月子りゃんより