2002/01/27(日) みだらに喘ぐわたしを見つめる男の眼差しに慈愛を感じるの。

2日間のご無沙汰でした。月子です。

もう帰ってきちゃったー。

あっという間だったなあ。たいした用事もなかったはずなのに。
でもまあ、仕事の話はここでは書かないことにする。

部屋につくと近くにある大きな神社のお守りをくれた男3。

「月子さん、うまどしでいいんだっけ?」

「うん、そうだよ」

「おはらいも何もしてないって言ってたから、厄除け」

そう、わたしは今年、厄年の年女である。
ちなみに前年より出生率が20%も低かったと言う丙午。
ひのえうまの女はねえ、男を食い殺すと言う迷信があるらしいのよ。

それにしてもお守りときたか……。

いちおう神社に行けばつき合いで10円ばかりのお賽銭を投げるわ
たしであるが、彼は本気だ。部屋に神棚まで置いてる。塩や米を捧
げ水を替え柏手を打つ。いまどきの若者にしちゃ、めずらしいよな。

「ありがとう。お財布にいれとく」

わたしにとっちゃこのお守りで神さまが守ってくれるかどうか、と
いうより、男3の気持ちがうれしい。まあ、厄ってまわりの人に飛
ぶって説もあるらしいから、自分をふくめてのお守りかもしれない
けど。でもいいや。素直に喜ぼう。

いっしょに食事に行ったり、セックスしたり、テレビを見たり、男
の用事がすむのを部屋で待ったり、買い物に出かけたりした。

今日は詳しくは書かないけど(あとで会いたくなった時にゆっくり
思い出すから)行ってよかったな。

お守りは1年経ったら神社に返すんだって。

「それまではおつき合いしていましょう、ってことで」

来年またこの男にあいに行く自分を想像してみる。
「それより彼女作んなくていいの?」と聞いてみた。

「彼女できるかどうかより社会生活できるかどうかのほうが問題」

それもそうね。
今の自分では彼女が出来てもヒモになっちゃうから、と言ってた。

滞在中に男3の実家から荷物が届いた。
食料と睡眠薬。クスリは薬剤関係の仕事をしている父親が送ってく
れるのだ。心療内科は診察料がバカ高いから、と言う。「たいした
話もしないでお金とられる、クスリが欲しいだけなのに」と文句を
言う男3。くれぐれも飲みすぎないで欲しい。

誰にも言えないスケベな話を書きたくて始めた日記なんだけど、
どうしても男3の事を考えているとヘビィな内容になっちゃうな。

でもエロスは死に近いのよ。

男3、普段は他人と目線を合わせられないくせに、セックスの時に
なると、人のことものすごくじーっと見つめる。

「スケベだからですよ」

って言うけど、なんであんなにやさしい目つきになるんだろう。

やさしくて冷徹で慈愛に満ちた目つきだ。
あの目で見られると背筋がぞぞぞとする。とことんスケベでとこと
んやさしい。いつも自分のことだけで精一杯のくせして、人の厄年
気にしてお守り買ったりしてさ。食費けずって。泣かせるじゃん。

「実は先週月子さんきたら飯おごってもらおうと思ってた」

だと。男3の体はガリガリ君だ。やせてる人は好きだけど、男3の
場合、栄養失調で倒れるんじゃないかと心配。

今日はこのくらいで。
また、ぼちぼち思い出しながら書くわ。
だってもったいないんだもん。今度いつ会いにいけるかわからない
からね。出し惜しみさ。ふふふ。

タイトルだけは思いきりいやらしーのだけど、帰ってきてすぐって
満たされてるし何かニュートラルな感覚なんだ。そのうちまた飢え
てくるよ。経験上、禁断症状は2週間目からひどくなる。覚悟しと
こう。

じゃあ、また。

月子