2002/01/20(日) 気持ちのイイ関係ってやっぱり努力の賜物

男3と長電話。

3時間半。長~い。でも今日は最初からそのつもり。
だって会いにいけなかったしさ。いいじゃん電話くらいって。

男1も「オレ今日、夜いないから」って出掛けてった。何か用事が
あるらしい。まだ帰ってこないや。のんびり日記でも書こう。

電話でいろいろしゃべって楽しかった。たくさん笑った。

でも電話切り際に、

「じゃあ、今度会う時までテンション保っておきます」

て言うから、今やばいの? と聞くと「けっこうやばい」らしい。

毎年この時期はやばくなるらしいけど、そうだ、去年の今ごろはま
だ出会ったばかりでこの人の事よく知らなかったんだっけ。
もうすっかり長いつき合いのような気がしてたけど。まだ知り合っ
て1年そこそこだったんだ。

「早く春こい」

と願う毎日なのだそうである。

歩き始めたミヨちゃんみたいだな、なんてつまらん駄洒落を差し挟
む余裕はなさそうであった。彼は本気で、早く春よ来い、と願って
いるのだ。毎日いやな夢にうなされると言う。

わたしとのつき合いも悪い夢見に一役買っているのだろうか。

「ばちが当たる」

という感覚からどうしても抜け出せないらしい。
それは正義感や倫理観から来るのではなく、もう小さい時にうえつ
けられたもので、たとえば

「カエルにオシッコかけたらおちんちんが腫れる」

とかそういうレヴェルの思い込みというか、呪縛であるらしい。
多分わたしにそれを解き放つ力はないだろう。

わたしまでがその呪縛に巻きこまれないようにしながら、彼とのつ
き合いを有意義なものにしていくしかない。

死なばもろとも、みたいな感覚が彼にはあるが、わたしはごめんだ
からね。何があっても一緒にいる限りは一緒に生きるのよ。

簡単に死を口にする彼。「やっぱり自殺か。でもあまりに納得され
そうで、やっぱり病死がいい」

「そう簡単に死なないよ。あなたは生きるよ」

わたしはそう言う。願いを込めて。彼に死なれたらわたしだってダ
メージは大きい。まだ知り合って一年とはいえ深くつきあってしま
った。望んで深入りしたのだ。この人に興味があったし、彼のほう
もわたしの存在をある面で必要としてくれた。

仕事の上だけで利用しているのだってかまわないと今なら思える。

でもさ、電話切る前に

「それで、いつこれますか」

って小さな声で聞くの。きゃー、もー、いくいくいつでもいくーっ
て、何かどっかファンだからさ、男3の。惚れてるから、なんだか
んだ理屈言っても、もうそれだけであたちめろめろ。(←フラメン
コさんのまねっこ。彼女の日記いいですよ。まだ読んだ事ない人
は、日常雑記-思ったこと-私ほんとにウツですか?へGO!)

実際の受け答えは、

「そうだね、来週中かな…、また電話する。メールか」

普通です。でもうれしい。かわいい。抱きしめたい。
抱きしめられるのも体があってのことだよー。
いくら仕事を残してくれても死んじゃったら抱きしめられないよー。

そんでだんだん声が小さくなって行って、冒頭の
「じゃあ、テンション保っておきます」という発言になったの。
楽しい会話にしようと頑張ってたのかな。う、健気。

だから彼が、「楽しいおつき合いにしましょうね」と言うのも決し
て軽薄にうわべだけで楽しもうってわけじゃなく、彼なりの努力の
果てに成り立つものだったりするのだ。

やっぱり気持ちのいい関係ってお互いの努力なしにはありえないの
かも。

自然なままでいい感じってのもあるんでしょうけど。

何の話の流れからか、かつて男に10万以上する総皮のコートを買
ってもらった事があるという話をしたら、

「魔性の女」

と言われた。「見た目と違って」だって。わはは。そのコートだっ
ていらないというのに無理やり買わされた、ちゃう買わさせられ
た? とにかく買ってくれちゃったんだ。しばらく着たけどどうし
ても愛着持てないから質屋に売ったら千円だった。ちゃんちゃん。
そうだ、無駄なお金は使うもんじゃないという話の流れだったかな。
お金は有意義に使いましょう。バブルだろうとそうじゃなかろうと。

あとはねえ、テレビの話とか(わたしはほとんど見ない。「ズバリ
買いましょう」とかまだあんの? なんて古い話ふってる。「似た
ような番組はありますよ」)、共通の知りあいの話、母上が心配性
で困るという話や、仕事の話などですな。それで3時間半。けっこ
うあっという間。

春よこい、早くこい
歩きはじたみいちゃんが
あかい鼻緒のじょじょはいて
おんもに出たいと待っている

歌詞こんなだっけ? こんな古い童謡、男3は知らないのかもな。

なんて、あー、おセンチだわ。(センチメンタルの意)
いかんいかん、感傷に浸りすぎるのはよくない。めそめそしない。
強く雄々しく生きるのだ。

今度こそきっと行く。まってろ男3。

魔性の女(←てめーでいうなっちう)

月子