2002/01/11(金) 服は脱ぐためにあるのです!

今、誰にいちばん会いたいかってきかれたら、男3て答える。でもそれは会えないでいるからだ。

男1とは毎日会ってる。男2とも5日にいっぺんは会ってる。でももし、このふたりとも会えなくなったら、わたしは誰にいちばん会いたいと思うのだろう。

夢の中で、離れているところにいる男1を呼んでいた。

はたちくらいの頃の夢想で、この世の終りに誰と過ごすか?というお題があった。

いきなり終わるとなると相手も場所も選べなくて都合が悪いから、たとえばあと24時間で世界が終わるということがわかったとして、誰と一緒に終末をむかえるか、という問題。

ひとりはさびしいな。家族ってのも色気ないしな。やっぱり好きな男と一緒にいたいな。最後に会いたいと思った相手が、自分を選んでくれればよいが…。不倫ばっかりしてたわたしは、やっぱりひとりなのかな、と思ったり。あの人は家族のもとへ行くだろうし、やっぱりわたしも自分の男をつくらなきゃだめだ、なんて。

今ならやっぱり男1だろうか。

男2と男3はそれでいいよと納得してくれるだろうか。

わあ、そんなのもったいない。みんなに会いたい。

遠くにいる男3にはどうやって会いに行けばいいのか。何しろ24時間しかないのである。交通機関も動いていないだろう。みんな自分の会いたい人のもとへ行ってしまうのだから。自動車か。運転免
許とるか。いやわたしはゴールドカードを持っている。(つまりペーパードライヴァー)行くか、会いに。あっちがこっちに来てくれないかな。いやまてよ男3はわたしとすごしたいと思うのだろうか。

お母さんのところにでも行っちゃうんじゃないか。少なくとも母上は息子と会いたがるだろう。なにしろ下宿先に3日おきに電話を掛けてくる母上だ。男3がわたしと長電話してて4時間電話がつなが
らなかったら大騒ぎして大家さんに連絡とって異変がないかどうか確かめさせるという過保護ぶりだ。3も3でマザコンを自認してるし。まったく。

この世の終りを誰と過ごすかというロマンティックなはずの夢想がマザコン男へのぐちへとシフトしていってしまったわ。

わたしも男の子産んで育ててみたい。

女の子だっていいけど。もてる子に育てたいな。男でも女でも。いわゆるクラスの人気者じゃなくて、義理チョコ10個もらうよりは本命のチョコレートをもらえるような。まあ、夢です。いまのとこ
ろは。

でも現実も悪くない。

たとえばこうして、不特定多数の見えない相手に読まれることを前提とした日記を書く。そのことにわたしはある手ごたえを感じている。アクセスカウンターの数字をそのままうのみにするわけにはい
かないけれど、見知らぬ誰かが読んでくれているという実感。

子供のとき誰もいない部屋の中で、たんすに写った自分の影にむかって話しかけていた。友達とも違う、一対一の会話じゃなく、演説とも違う、もっと打ち解けて自分のことを見えない大勢の相手に話
しかけていた。母親が部屋に入ってきて「あれ、ひとりごとだったの。誰かいるのかと思った。」と笑いながら言った。年齢は覚えてないけど、たぶん小学校にあがる前、5歳くらいかな。

あの感覚に近い。

ひとりごと。

たぶんそうなんだ。わたしはずっと見えない相手に話しかけていた。
自分のことを何でもかんでも洗いざらい吐き出していた。ついつい自分でも気がつかないうちに口からもれる、というのと違って、かなり自覚的なひとりごとだ。文章にしてやるとそいつは喜ぶ。実体が生れるからだろうか。文章ってのは実体なのか。少なくとも忘れそうになったとき思い出すのに役に立つ。リフレインできる。

今日は観念的。

観念に走ると官能がおいてきぼり。観念的なセックスってあるのかな。頭でばっかり考えてるとカサカサになるから、ちょっとここら助平になっとこうかな。サーヴィス。

月子さんはいつも裸なのですか? という質問を頂いたけど、そんなわきゃありゃーせんがな。わたしにだって社会生活というものがありまさ、だんな。

服は着心地のよさで選ぶ。あまり高い服は買わない。ボタンや装飾はないほうがいい。すぐ着れてすぐ脱げる服。パンティーストッキングは嫌い。着るなら愛着のあるものがいいけど、あまり服に執着
したくない。

着道楽の逆。なんていうのかな。わからない。

やっぱ裸が基本です。

20代はねえ、服にお金使ったよ。何万もするコートやワンピースやスーツ。あ、これいいなと思うとカードでちゃっちゃと払っちゃう。バブルの末期だった。なんだかんだ言ってわたしも踊らされてたんだな。年齢的なものもあるし。化粧だってちゃんとしてた。かかとの高いくつをがんばって履いてた。ハイヒール履くにはストッキングもつけなきゃならないし、すっぴんじゃ変だし、頭ぼさぼさじゃかっこ悪いし、アクセサリーもなんかないとさびしいし……。

連鎖的なものなのね、いわゆるおしゃれって。リンクしているからきりがない。ボディ・コンシャスが流行で。いわゆるワンレンボディコンてやつですな。でっかいピアスとかしてたなあ。当時は。そ
んなの流行ってたんだよね。

みーんな古着屋とかフリーマーケットで売っちゃった。どんどん自然体になっていく。楽になっていく。

だって高い下着身につけていくより何もつけないで行ったほうが喜ぶんだもん、男2。

会いにいってふたりきりになって、服ごしにからださわってて、わたしが下着つけてないとわかったときの顔。

はいてない

「うん、はいてない

だって、どうせ脱ぐのにめんどくさくて。色気というよりものぐさですかね。寝るときも下着つけない。ゴムがいやで。パジャマも着ないよ。Tシャツ1枚とか、そんな感じ。

でも、あえてつける時もある。男3の要望に答えてガーターストッキングを買ったのさ。

「靴下フェチなんですよ」

って言ってわたしのひざ上ソックスを上のほうまで引っぱりあげてこうすると理想に近い、といって撫ぜているから、じゃ願いをかなえてあげようかなと、次ぎあうときにガーターベルトとガータース
トッキングを持っていったのだ。

「やる気満々じゃないスか!!」

それを見せたときの男3の反応。じゃあ、つけてくるからとバスルームで装着して出た来たら正座して待ってた。かわい~。

手ざわりが好きだって撫ぜていた。男3の手はすべすべでわたしも気持ちいいわ。

「月子さん下着は黒ばっかりですか」と聞くから、そうだよと答えると白いほうがやらしくていいのに、と言うので次はそうしたった。

ええい、こうなったら何でもかなえてやろうじゃないか!別にコスプレしてくれと言われたわけでもなし。たかが白い下着くらい。わー黒以外のショーツ買うのって何年ぶりだ。ついでにレースあしらってるのや小花柄模様のまで買っちまった。買ったけどはいてないや。
何を勢いづいているのだ、わたし。

「今回は、セクシーランジェリーは…?」

って男3は言うけど別にふつーに下着売り場に売ってるやつなんだけどね。アダルトショップなんかにある過激なやつじゃなくて、日常的に身につける範囲のものですよ。まあ語感を楽しんでるんで
しょう。

「ニーハイ」とか「シリコン加工」とか詳しいんだもん。
男の方、わかります? そんな単語。
自らフェチだと名乗るだけのことはある。

最近は最初から身につけていく。結局。男にうけるとなると何でもやるもんだ。

前にも書いたけど、名言だから(←自分で言う)もう一回書くね。


愛は時にはサーヴィス精神というかたちをとるものです。


イエス・キリストが最初に行った奇跡は婚礼の席で酒が切れたときに、水をぶどう酒に変えることだったんだよ。(「ヨハネの福音
書」第2章1-11節)これってサーヴィス精神以外のなにものでもないと思う。

受けねらい、というとちょっといやな感じがあるのはなんでかな。
20代のわたしの格好はやっぱり誰かに受けたかった、受け入れられたかったんだと思う。ただその標的が定まってなかったから踊らされちゃったんだ。世間の風に。メディアの戦略にまんまとはまっ
てたんだな。いわゆる「いい女」のイメージに形からアプローチしていこうとした。わかりやすいからね、見た目から入るのって。

もちろん見た目は大事だと思う。第1印象とか。その判断の基準がオリジナルのものじゃないと弱いよね。見た目にまどわされるってやつです。中身はもっと大事だもんね。

長々と書いちゃった。昨日書かなかったからな。たまってたのか。
やっぱり日記続けるべきですね。わたし。

今日はちょっと真面目モード。こんど男3に会いに行くときにはどんなかっこで行こうかなあ。別にふつーですよふつー。格好は。

だって服は脱ぐためにあるんだもん。

やっぱ裸が基本です。はやくからだを使って愛し合いたいわ。メール交換も楽しいけれど、あれは頭脳戦だから疲れる。言葉抜きでコミュニケーションしたい。気持ちいいことしたい。XXXX……。
(←キスキスキスという意味です。隠語の伏字じゃないよ)

じゃまたねー。明日はなに書こうかな。

月子