2002/01/05(土) 変わってるって言われ続けてきた

昨日の日記書いてて思い出したんだけど、小学生の頃「おまえ、面

白いな」って、言われたのが強烈に印象に残ってるって事は、普段
自分の価値が正当に評価されてないという不満があったのではない
だろうか。

中学くらいからかな。
団体行動をとるのが苦痛になってきたのは。

高校の頃はもう、教室にいなきゃならないのが嫌で仕方なかった。
十七歳ばっかりうようよ集まってるなんて気味が悪いと思った。
今でもそれは続いているかもしれない。


そんなわたしが好きになる男たちもみんなちょっと変わってる。

だって、こんなわたしを好きになるくらいなんだもん。

今回ちょっとノロケ入ってるかも。
ま、いいよねたまには。自分にサーヴィスだ。

わたしの「王子様」(←ここつっこむとこね)男3。

この人、三半規管が弱くて電車に乗れない。
混んでると吐いちゃう。
地下鉄は特に苦手で階段を下りるだけで気持ち悪くなる。

パニック障害なんですよ」

と自分では言う。

だからデートは公園や神社(渋っ)を散歩したり、自転車のふたりの
りでちょっと遠出したりする。

一番最初に会いに行った時は、植物園を案内してくれた。

まだ3月で枯れ木が多くて、梅には遅いし桜には早いし、薔薇園な
んか苗木が植えてあるだけの状態でわびしかったなあ。

でも、そのころバイトしてなくて親のきまぐれな仕送りで細々生活
している男3にとっては、精一杯の歓迎の気持ちだったのだ。

夜は手料理でもてなしてくれたし。(おいしかった)

そんな人気のない植物園で池のほとりのベンチにならんで腰かけて、
スーパーに寄って買ってきたお弁当を食べながらおしゃべりした。

子供の頃いじめられっこで、学校から帰ろうと思ったらくつが灯油
びたしになってた、とか

女友達は何人かいるんだけどだれも恋人になってくれない、とか
(男あつかいされないらしい。確かに男っぽいタイプではないが)

近所に住んでてしょっちゅうあってる男友達のこととか。
(気がつくと3日も一緒にいたりするんだって。そりゃ誤解される
よ。「ちなみに今晩は来るなと言っておきました」だってさ。)

主にわたしは聞き役で、自分の感想とか言いながら、どんどん好き
になっていった。ちょっと変わった人にひかれる。

「変わった人」ていうのは誤解をまねく言い回しかもしれないな。

オリジナルな過去を持っている人と言い換えようか。

「変わった人」って言うのは周囲の言い分で、言われている本人に
とっては普通にしているつもりだったりする。

逆に「普通」がコンプレックスになっている人にとっては「変わっ
た人」っていやな存在だ。なんかめざわりだし。

バイトつらい」

と男3は言う。

周囲にとことんなじめない。朝必ず吐く。誰ともまともに口がきけ
ない。うまくやらなくちゃと思うほど挙動不信になる。そんな自分
がいやでなるべく気配を消している。自意識過剰なんだっての解っ
てるけどどうにもできない。仕事はちっともつらくないけど、人間
関係でへとへとになる。

もし、わたしがこの人と同じくらいの年でいっしょのバイト先で働
いてたとしたらどうだろう、と想像してみた。

あからさまないじめはしないとしても、周囲の雰囲気からはずれて
無口で何だかおどおどしてて、人と目が合わせられなくて、とらえ
どころのない人に同情したり、好意を抱いたりできるだろうか。

一対一のときの、自分の事をなんでもよく話してくれるこの人しか
知らないからうまく想像できないけど、きっと無視しちゃうんじゃ
ないかな。

どう出合うかってすごく大切だな。

変わってて当り前。
人はみんなひとりひとり違うんだ。

その人のどこを見るかによってつきあいかたは全然変わってくる。

わたしは好き嫌いが激しくていったん嫌いになると、とことん嫌い
になっちゃうんだけど、男3と知り合ってから、気をつけなきゃい
けないな、と思うようになった。そりゃすべての人を愛するなんて
できゃしないんだけどさ。キリスト様じゃあるまいし。

そのかわりといっちゃあ何だが、いったん好きになっちゃうとしつ
こいぞ~。ああこの人! って惚れちゃうと深入りせずにはいられ
ないのよね。で、今にいたると。

この人はこんな人って決めつけるのはよくない。
人は毎日かわるんだもん。かわれるからこそ希望があるんじゃない
かな。あきらめずにいたら、いつか新しい自分を発見している。

なあんて、今日は真面目だぞ。いやいつも真面目なんだけど。

セックスを話題にすると過激な奴だと思われるらしいが。
内面について語るのも、肉体について語るのもわたしにとっちゃど
っちも大切なことなんだ。頭でっかちも頭からっぽもよくない。

大切なのはバランスだ。

ダメな自分も愛してあげよう。
きっとよくなるって信じてあげよう。

離れてるのは辛いけど、わたしが暗く落ち込んでると男3を励ませ
なくなる。勇気勇気。

「この人にあえてよかった」

といつまでも思っていられるようないい関係に育てていこう。
何があっても足をひっぱりあうような真似だけはすまい。
愛憎の泥沼より、友情を選ぼう。

でもって早く友情のキスをかわしたい。
うーんとうーんと熱くて甘くて体が溶けるようなやつを!!

月子

――――――――――――――――――――――――――――――

■メモを下さっている方へ■

どうもわたしの返信はそっけないらしく怒ってるように思われるの
ですがそんなことはないのです。顔文字とか苦手で。ごめんなさい。
日記のほうをがんばって書きますので、今後ともご愛読の程よろし
くお願いします。

 


後記:メモとは当時のメッセージみたいなもんっすね(2016/12/09)